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義母「10年前の保育雑誌、古いから捨てたら?」→「仕事の資料です」と線を引いた育休中の私に絶句

義母「10年前の保育雑誌、古いから捨てたら?」→「仕事の資料です」と線を引いた育休中の私に絶句

手伝いに来た義母の断捨離

二人目を産んで一週間。

退院したばかりの私を気づかって、義母が家事を手伝いに来てくれた。保育士として働く私は、いまは育休中だ。

「掃除も洗濯も任せて。あなたは寝てなさい」

最初はありがたかった。けれど義母は断捨離が趣味で、人の物まで片づけたがる人だった。

気づけば台所の鍋が減り、子どもの服も「もう着ないでしょ」と袋にまとめられていた。

「これ、いる?」

その口ぐせを何度聞いただろう。

やんわり止めても、義母は次の部屋へと進んでいく。とうとう、私の本を置いてある部屋の本棚の前で足を止めた。

「10年前の保育雑誌、古いから捨てたら?」

背表紙を指でなぞりながら、義母はそう言った。色あせた雑誌の束。

けれどそれは、私が新人の頃から少しずつ集めてきた、仕事の宝物だった。

穏やかに、けれど毅然と

胸の奥がざわついた。ここで黙ったら、きっとこの本も明日には袋の中だ。

「お義母さん、待ってください」

振り返った義母に、私はまっすぐ向き合った。

「仕事の資料です」

保育の現場で今も開く本なのだと、ひと言ずつゆっくり伝えた。義母の眉が少し動く。それでも私は続けた。

「私の物には、勝手に触らないでください」

声は震えそうだったけれど、最後まで穏やかに言いきった。義母の手がぴたりと止まる。

「あら……そう。古いから、てっきり」

義母の目が泳いだ。言いかけた言葉を飲み込み、もう一度本棚に目をやってから、そっと手を引っ込める。

「ごめんなさいね。よかれと思って、つい」

そうつぶやくと、義母は気まずそうに部屋を出ていった。台所から、控えめに食器を洗う音が聞こえてくる。それきり、私の部屋に足を踏み入れることはなかった。

その夜、様子を聞いた夫が「母さん、しょげてたよ」と笑った。

「でも、はっきり言ってくれてよかった。言わなきゃ、ずっと続いてた」

翌朝、義母は本棚には目もくれず、台所だけを丁寧に片づけて帰っていった。帰り際、私と目が合うと、少しだけ気まずそうに会釈をする。立場が、静かに入れ替わった気がした。

古い雑誌の背表紙を、私はそっと撫でた。捨てなくて、よかった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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