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「1年間の雑用、よろしくお願いね」役員決めを笑顔で辞退したママ友。夜、送られてきたメッセージに絶句

「1年間の雑用、よろしくお願いね」役員決めを笑顔で辞退したママ友。夜、送られてきたメッセージに絶句
夜に届いた二通のメッセージ
スマートフォンが震えたのは、夜の九時を回った頃だった。
その日の午後、幼稚園のホールで来年度の役員決めがあった。
立候補はゼロ。
重い沈黙が続いたあと、一人のママが申し訳なさそうに手を挙げた。
「今年は忙しくて無理なの、ごめんね」
下の子が小さいから、仕事が立て込んでいるから。理由を並べる彼女の口元は、なぜか笑っていた。
結局、私を含む3人が手を挙げて、その日は解散した。
差出人は、その辞退したママだった。
「要領の悪い人たちが役員になってくれて助かったわ」
指先が冷たくなった。続けて、もう一通が流れてくる。
「1年間の雑用、よろしくお願いね」
画面の上に並んだ名前を見て、息が止まりそうになった。
宛先は個人ではない。役員になった3人と彼女が入った、引き継ぎ用のグループだった。
数分の沈黙のあと、慌てた様子で文字が動いた。
「ごめん、送る相手を間違えた」
「今のは違うの、別の人に送ったつもりで」
訂正は三度続いて、ぴたりと止まった。
誰も返事をしない。既読の数字だけが静かにそろっていく画面の向こうで、彼女が青ざめている姿が目に浮かぶようだった。
翌日の顔合わせで変わった空気
翌朝、園の一室で最初の打ち合わせがあった。
先に来ていた二人は、私の顔を見るなり口を開いた。
「昨日の、見た?」
「見たよ。何度も読み返しちゃった」
そこへ、彼女が入ってきた。
いつもの笑顔を作ろうとして、うまく形にならないのが分かった。
「おはよう。昨日は本当にごめんね」
返事はなかった。年少から役員をやっている一人が、書類をそろえながら顔を上げた。
「誤送信でも、書いた中身は本音でしょう」
彼女の頬から血の気が引いた。
「あれは、その、言葉のあやで…」
「言葉のあやで、人を雑用って呼ぶの?」
唇が動いたが、続きは出てこない。助けを求めるように部屋を見回しても、誰も目を合わせなかった。彼女は小さく頭を下げて、逃げるように廊下へ出ていった。
その日から、彼女の頼みごとを引き受ける人はいなくなった。
「バザーの荷物、誰か運んでくれない?」
声をかけても、輪はゆるやかにほどけていく。
前なら二つ返事で動いていた人たちが、予定を確かめるふりをして目を伏せた。
反対に、役員になった3人はよく笑うようになった。
名簿を分担し、行事のたびに集まり、失敗すれば笑い合った。雑用と書かれた仕事を、1年間そろって最後までやり切った。
修了式の朝、廊下で彼女とすれ違った。
「…おはようございます」
目を伏せたまま、消えそうな声だった。私は普通に挨拶を返して、そのまま歩いた。振り返る必要は、もうなかった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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