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「長男の嫁だろ、そのくらいしろ」義姉の家族の分まで予約を押し付けてきた夫。だが、妻の一言で態度が一変

予約係にされた夜
旅行好きの義父母が、久しぶりにみんなで温泉に行こうと言い出しました。
義父母と、夫と、うちの子どもたち。行き先も日程も、決めたのは義父母です。
「新幹線の予約は、携帯でやった方が早いでしょ」
義母のその一言で、手配はなぜか私の役目になりました。
「窓側がいいわ。通路側は落ち着かないの」
「わしは足を伸ばせる席な」
電話口で注文を聞きながら、ひと席ずつ埋めていきます。
家族のためだと思えば、そこまでは平気でした。
ところが数日後、夫が思い出したように言ったのです。
「そうそう、義姉さんとこの子たちも行くって」
「あなた暇でしょ」
義姉は、自分の両親との旅行です。
それなのに、こちらから連絡をしても既読がつくだけでした。
「仕事が忙しいみたいだから、取っておいてあげて」
夫は画面を見たまま、そう言います。
「待って。義姉さんのご家族の分は、義姉さんが取ればいいことでしょう」
「血が繋がってる繋がってないは、もう関係ないだろ」
「そういう話じゃなくて、人数も座席の希望も、私は聞いてないの」
「あなた暇でしょ」
そして、夫はこう続けました。
「長男の嫁だろ、そのくらいしろ」
その日から、ホテルの部屋割りも、食事処の予約も、私のところへ回ってきました。
義姉から届くのは、希望の時間だけです。子どもの人数も、苦手な食べ物も、こちらが何度も聞き直してようやく分かる始末でした。
画面を埋めていく指が、ふと止まります。私はスマホを置いて、夫のほうへ向き直りました。
「私は、旅行会社じゃありません」
夫が、目を丸くします。
「自分の家族の分は、自分で取ってもらって。義姉さんにも、そう伝えてね」
「いや、それは……角が立つだろ」
「角が立つのが嫌だから、私に押し付けてたの?」
夫は言いかけて、口を閉じました。行き場のなくなった手が、テーブルの上をさまよいます。
そのやり取りを、隣の部屋にいた義父が聞いていたようでした。
「そりゃそうだ。自分の子の席くらい、自分で取れ」
義父はそう言って、夫の肩を軽く叩きます。義母も、気まずそうに湯呑みへ視線を落としました。
「……悪かったよ」
夫は、それだけ言うのが精一杯だったようです。
結局、義姉の家族の切符は、義姉が自分で押さえました。ホテルも、食事処も、各自で手配することに決まったのです。
旅行当日、駅のホームで顔を合わせた夫は、私の手元を気にするようになっていました。
「切符、俺が持っとくよ」
そう言って手を差し出す夫に、私は自分のぶんだけを渡しました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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