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「ガソスタのお姉ちゃんの髪だよ」車に残っていた浮気相手の髪。20年後、夫に下った天罰とは

ダッシュボードに光った長い髪
夫が29歳で初めて浮気をしたとき、私は泣いて喚いた。
土下座した夫を信じて元のサヤに戻った安心も束の間、転職先でもまた女癖の悪さが顔を出した。出張から帰るたびに香水の残り香がした。
その頃、夫は遠方の支店に単身赴任していた。
私は娘を連れて月に何度か新幹線でその街へ通い、夫の住むアパートに数日滞在しては家事を整え、家族の体裁を保ち続けていた。
その日は買い物がてら、家族で郊外のショッピングモールへドライブに出かけた。
助手席に座って何気なく目線を落とした瞬間、ダッシュボードの上にきらりと光るものが見えた。
長い茶色いウェーブの髪が、はっきりと残っていた。私の黒くて短い髪とは似ても似つかない色と長さだった。
娘は後部座席で窓の外を眺めていて気づいていない。私は震える声を抑えて、できるだけ平静を装って聞いた。
「これ何?」
夫の手が一瞬止まった。次の瞬間、慌てた手つきで髪をつまみ、運転席の窓を全開にして外へ放り捨てた。バックミラー越しに見えた横顔は明らかに動揺していた。
ガソスタのお姉ちゃんの髪
「ガソスタのお姉ちゃんの髪だよ」
夫がしどろもどろに答えた言葉に、私は耳を疑った。給油は普通、客が運転席に座ったまま行うものだ。
なぜ店員の女性が運転席に乗り込んでくる必要があるのか。
続けて夫は「車に乗ってガソリン入れてきてくれたんだ」と早口で付け足したが、説明として明らかに破綻していた。
またなのか、それとも同じ女との関係が続いているのか。問い詰める気力すら湧かなかった私は、口を結んで車窓の景色を眺めた。娘の前で言い争いはしたくなかった。
その夜、布団の中で天井を睨みながら呪いの言葉を心の中で唱え続けた。
本気で念じた。神様でも仏様でも何でもいい、この浮気男に天罰を下してほしいと願った。
20年越しに届いた因果応報
それから歳月が流れて、夫が50代に差しかかった頃、職場で重い荷物を運んだ翌日にヘルニアを発症した。
長時間立つことも歩くことも難しくなった。整形外科の通院は週に何度も続き、痛み止めが手放せない毎日になった。
女遊びどころか普通の日常生活すら不便な体になった夫から、女の影はぴたりと消えた。
20年前のあの夜、私が布団の中で歯を食いしばって呪った願いが、年月をかけて正確に届いた形だった。
夫が腰をさすりながら呻く姿を見ても、私は同情の言葉を一つも口にしなかった。あの日ダッシュボードの上で光っていた長い茶色のウェーブの髪が、今もまぶたの裏でくっきりと光っていた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、60代以上・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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