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「それいくらしたの?」家族が購入した物にだけ金額を聞いてくる夫。だが、夫の趣味のグッズを並べた妻が一言で黙らせた瞬間

家族の物にだけ金額を確認する夫
結婚して20年以上になる夫には、昔から不思議な癖がある。
自分の趣味の買い物には驚くほど甘いのに、家族の物にだけ妙に厳しい。
子どもの新しいおもちゃでも、私の日用品の詰め替えでも、目ざとく見つけては必ず同じ一言を投げてくる。
「それいくらしたの?」
金額を答えれば、必要かどうかを延々と問い詰めてくる。
子どもがクリスマスにねだった3000円のおもちゃでも、私が買い替えた2000円のスニーカーでも、毎回レジ袋を覗き込んでは渋い顔をするのだった。
一方で夫自身の趣味の道具は、買って数回触っただけで飽きて放置される。
最新のガジェットも、こだわりのコーヒー器具も、半年もすれば棚の奥でホコリをかぶっていた。
それでも本人は「必要だから買った」と言い張り、レシートを見せろと頼んでも絶対に出さない。
週末になると新しい段ボールが届き、また同じパターンが繰り返されるのが我が家の景色だった。
ある日曜の朝、子どもが学校で必要だと買った文房具セットを見つけて、夫はまた口を開いた。
たかが800円の品に「そんなの百均で十分だろ」と続けたとき、私の中で何かが切れた。
テーブルに並べた数ヶ月分の証拠
翌日、夫が出勤したあと、私は棚の奥や物置に押し込まれた夫の趣味グッズを、リビングのテーブルにすべて並べた。
数回しか使われていないカメラのレンズ、開封したきりのプラモデル、箱から出してもいない高級ボードゲーム。
脇には数ヶ月分のレシートを日付順に貼り出し、品名と金額の一覧表まで作って横に置いた。子どもの文房具と私の日用品の総額も、別の紙に書き出して並べておいた。
夜、帰宅した夫はリビングに一歩入った瞬間、足を止めた。
テーブルの上の光景と、貼り出された金額の差を、何度も目で往復させていた。私は静かに紙を指で叩いた。
「無駄なのはどっち?」
夫の顔から、見る間に血の気が引いていった。手元の一覧表を引き寄せ、震える声で品名を読み上げかけて、途中で言葉に詰まった。長い沈黙のあと、絞り出すように本人が漏らした一言があった。
「俺…こんなに買ってたのか…」
その日以降、家族の買い物にいちいち金額を聞いてくる癖は、嘘のようにぴたりと止んだ。
週末に届く段ボールの数も目に見えて減り、たまに何か買うときには自分から「これは何回使う予定」と先に申告するようになった。
20年溜め込んだ違和感が、テーブル一枚の上で逆転した朝だった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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