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「一緒に行きましょ」同居している義母と出かける日々。だが、出かけようとした時の義母の嫌がらせに気づいたワケ

「一緒に行きましょ」同居している義母と出かける日々。だが、出かけようとした時の義母の嫌がらせに気づいたワケ
同居初日の小さな違和感
結婚してすぐ、夫の実家で同居が始まった。
台所も洗面所も慣れない動線で、毎朝ぎこちなく動いていた頃の話だ。
義母は穏やかな60代で、初日からよく声をかけてくれた。
買い物、散歩、市役所への用事まで、何かと一緒に行きましょうと誘ってくれる。
「一緒に行きましょ」
有り難く支度をしていると、玄関の方で軽い物音がする。
居間に戻ると、義母の姿はもうない。
卓上のお茶が湯気を立てたままだった。
あれ、と思いながらサンダルをつっかけて表に出ても、角を曲がる背中すら見えなかった。
一度や二度なら物忘れがひどくなったと本気で心配した。
夫にもそう相談した。
返ってきたのは「年だし忘れっぽいんじゃない」という気の抜けた返事だけだった。
同じことが週に二度、三度と続く。財布もエコバッグも握りしめたまま、ひとり玄関に立ち尽くす日が増えていった。
玄関で目撃した本当の顔
その日も「ちょっとそこまで」と声をかけられた。
財布だけ取って急いで階段を降りたとき、玄関に立っていた義母の顔が、開いた扉の隙間からはっきり見えた。
口角がきゅっと上がり、目尻はくしゃっと笑っている。
声を出さずに肩を震わせて、明らかにニヤニヤしていた。
私と目が合うと、義母は何事もなかったように扉を閉めて出ていった。閉まり際の隙間から覗いたピンクのスニーカーが、軽い足取りで遠ざかっていく音まで聞こえた。
あぁ、嫌がらせだったんだ。
胸の真ん中に冷たいものが落ちた。
物忘れでも勘違いでもない。誘っておいて置き去りにする、そのギャップを楽しんでいたのだ。
居間に戻って、湯気の消えたお茶を見つめた。ここに私の居場所なんてあるのだろうかと、初めてはっきり思った瞬間だった。
義妹を誘った日だけは違った
その後も同じことは何度も続いた。
決定打になったのは、義妹が遊びに来た日だ。
同じように「買い物行こう」と声をかけた義母は、義妹の支度が終わるまで玄関で待っていた。
靴ベラまで渡し、玄関先のプランターの花を一緒に眺めながら「ゆっくりでいいわよ」と笑っていた。
並んで歩く二人の背中を、窓越しに見送った。
確信犯ですよね、と心の中で呟くしかなかった。私の支度のときだけ、忘れたふりが発動するのだ。
夫に話しても「気のせいじゃない」で終わる。同居の解消を口にしたら、義母は今でも穏やかな顔で誘ってくる。あの玄関で見たニヤニヤだけが、今もまぶたの裏にこびりついている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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