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「プールだ!」初めての温泉に大はしゃぎの子供。父親とのやりとりを見て、心が温まった瞬間

夕食のあとの大浴場で
家族で温泉旅館に泊まった夜、夕食を終えた私は、ひとりでのんびり大浴場へ向かいました。
清掃を終えたばかりの浴場は、湯気がふわりと立ちのぼる静かな空間です。
誰もいない湯にひとりで身を沈めると、日ごろの疲れがゆっくりとほどけていきました。
肩まで湯に浸かり、旅の疲れをほぐしていると、少し離れたところから、小さな足音とにぎやかな声が近づいてきました。
父親に手を引かれた、三歳くらいの男の子です。どうやら、この子も家族旅行の途中のようでした。
プールだと駆け出す子
どうやら初めての温泉だったようで、男の子は広い湯船を目にした瞬間、目をきらきらと輝かせました。
そして、あらんかぎりの大きな声を上げたのです。
「プールだ!」
そのまま湯船へ飛び込もうと駆け出す我が子を、父親が慌てて抱き止めました。
「泳がないよ!」
湯気の向こうで交わされたやりとりに、居合わせた大人たちが、思わず顔をほころばせました。
とがめる人など、ひとりもいません。誰もが、微笑ましいものを見る目で、その親子をあたたかく見守っていたのです。
笑顔に包まれた湯船
父親は男の子をそっと抱きかかえ、かけ湯をしてから、ゆっくりと湯船へ入れてあげました。
熱くないかと気づかう父親の手つきは、見ているこちらまで優しい気持ちにさせます。
おそるおそる肩まで浸かった男の子は、やがて満足そうに目を細めました。
「あったかい〜」
そのひとことに、張りつめたものなど何もない、やわらかな笑いが浴場に広がりました。
私まで、なんだか心がぽかぽかと温まっていくようです。
旅先で見知らぬ人と分け合う、こんな穏やかな時間もいいものだと、しみじみ思いました。
湯から上がって脱衣所へ行くと、先ほどの親子がまた話していました。
またプール入りたいとせがむ男の子に、父親がプールじゃなくて温泉なと苦笑いで返しています。
そのやりとりが、なんとも可愛らしくて、私は思わず笑ってしまいました。
名所を巡った疲れも、その光景ひとつですっかりほどけていきました。
温泉の湯よりも、あの親子の笑顔のほうが、よほど体の芯まで温めてくれた気がします。
子どもの無邪気なひと声が、その場にいたみんなをやさしい気持ちにしてくれた、忘れられない夜になりました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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