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「掃除とかは後でやればいいよ」ソファで3時間動かない夫。だが、妻が指示の仕方を変えてみると

「掃除とかは後でやればいいよ」ソファで3時間動かない夫。だが、妻が指示の仕方を変えてみると

動かない夫と溜まる不満

土曜の朝、私は洗濯機を回し、掃除機を出し、買い物のメモを書いていた。夫は遅く起きてきて、真っ先にソファへ寝転がった。

「ねえ、少しだけ手伝ってくれない?」

スマホから目を離さないまま、夫はあっさり言った。

「掃除とかは後でやればいいよ」

後でって、いつ。

喉まで出かかった言葉を、私はまた飲み込んだ。

言わなくても気づいてほしい。

結婚してからずっと、私はそう願ってきた。そのたびに気づいてもらえず、不満だけが胸に積もっていく。

その日も、私は掃除機をかけ、風呂を洗い、献立まで考えて買い物に出た。帰ってきても、夫は同じ姿勢でソファに沈んでいた。時計を見ると、三時間が過ぎていた。休日のたびに、私だけがぐるぐると動き回っている。

そのくせ夕方になると、夫は「今日はゆっくりできたなあ」なんて伸びをする。その一言に、また胸の奥がざらついた。

察するのをやめた日曜

翌週の日曜、私は作戦を変えた。察してもらうのを待つのをやめて、やることを一つずつ手渡すことにしたのだ。

「じゃあ洗濯機お願い」

ソファの夫が、きょとんと顔を上げた。

「え、今から?」

「うん。干すところまでね。私は床の掃除と買い物に行ってくる」

夫は一瞬固まったあと、のろのろと起き上がった。

「洗剤ってどれ」とぼやきながらも、ちゃんと洗濯機の前に立っている。

やってほしいことを、あいまいにお願いするからいけなかったのだ。相手が迷わないくらい具体的に、一つずつ。

そう決めてしまえば、言葉はするりと出てきた。

「終わったら玄関の掃き掃除ね。ほうきは下駄箱の横」私が続けると、夫は「了解」と小さく笑った。

回り出した休日

午前中が終わる頃には、洗濯物は風に揺れ、床はさっぱりして、買い物も済んでいた。一人で抱え込んでいた頃より、ずっと早い。

「言ってくれれば、やったのに」

夫がぽつりと言った。その一言に、これまでなら腹が立っていた。でも今日は違った。

「うん。だから、言うことにしたの」

私が笑うと、夫はばつが悪そうに頭をかいた。それから、「次は何すればいい?」と自分から聞いてきた。

察してもらうのを待つより、口に出したほうが早い。溜め込んでいた不満が、嘘みたいに消えていた。あの休日から、我が家の予定はいつも二人で決めている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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