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「あなたは漬物でいいでしょ」と冷たい対応をする義母。だが、私の行動で空気が一変した瞬間

「あなたは漬物でいいでしょ」と冷たい対応をする義母。だが、私の行動で空気が一変した瞬間

私の膳にだけ漬物と煮物

結婚してから二十年、義実家へ行くたびに私の膳だけ品数が少なかった。

義姉や夫の前には刺身や煮魚が並ぶのに、私の前には漬物と少しの煮物が置かれる。

そのお盆も親戚が揃った席で、義母はいつもの調子で言った。

「あなたは漬物でいいでしょ」

刺身の大皿を私の手前で止め、義姉の側へ押しやる。義姉は口元だけで笑って、こう続けた。

「昔からこうだから」

親戚の何人かがちらりと私を見て、すぐに目を逸らした。

私はその場では「ありがとうございます」とだけ返した。台所の片づけも、皿洗いも、その日も私が一人でやった。

気を遣うのを、やめた

帰りの車で夫に話すと、返ってきたのは軽い一言だった。

「母さんは悪気ないよ」

その夜、私は決めた。

無理に手伝うのも、先回りして気を遣うのも、もうやめる。

次の集まりから、私は皿洗いに立たず、席に座ったままお茶を飲んでいた。

すると、これまで当たり前に回っていたものが止まった。

義母は洗い物の山を前に立ち尽くし、義姉は取り分けを誰かがやるのを待っていた。

「ねえ、お茶のおかわりは?」義母がこちらを見た。

「台所、ご存じですよね。私は今日、お客さんなので」

義母の顔から笑みが消えた。

言いかけて口を閉じ、助けを求めるように義姉を見る。だが義姉も、湯呑みを持ったまま動けずにいた。

親戚の叔母が、小さく笑って言った。

「そうよね。二十年もお世話になってきたんだから、たまには座っていてもねえ」

その一言に、うなずく親戚が二人、三人と続いた。義母は何も言い返せず、自分でよろよろと立ち上がって台所へ向かった。義姉は気まずそうに目を逸らし、私と目を合わせなくなった。

翌日、義母から夫に電話があった。「今度はいい刺身を用意しておくから」と、少し慌てた声だったという。私はもう、その席へ急いで駆けつけることはしない。

「はっきりして、よかったです」

気を遣うのをやめただけで、二十年下に見られてきた立場が、静かに入れ替わった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、60代以上・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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