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「息子は毎月3万円、渡してくれてるよ」親戚の前で仕送りの話を持ち出した叔母。だが、黙って聞いていた母が返した正論とは

「息子は毎月3万円、渡してくれてるよ」親戚の前で仕送りの話を持ち出した叔母。だが、黙って聞いていた母が返した正論とは
親戚12人が集まった正月の座敷で
去年の正月、実家には親戚が12人ほど集まっていました。
座敷の長机には折り詰めや煮物が並び、子どもたちは廊下を走り回っています。僕は妻と並んで座り、母が温め直してくれた雑煮を食べながら、久しぶりのにぎやかな時間を過ごしていました。
僕は結婚してからも、ときどき実家の買い物を手伝ったり、両親を食事に誘ったりしています。ただ、毎月決まった金額を仕送りしているわけではありません。
以前、母からも「私たちは今のところ困っていないから、毎月お金を送らなくていいよ。その分、自分たちの生活を大事にしなさい」と言われていました。
そのため、わが家では無理に仕送りをする必要はないという話になっていました。
食事が半分ほど進んだころ、斜め向かいに座っていた50代の叔母が、突然僕に尋ねました。
「あなた、親に仕送りしてるの?」
あまりに唐突だったので、一瞬、返事に迷いました。
「毎月決まって送っているわけではないです」
そう答えると、叔母は少し驚いたような顔をしました。
「そうなの?うちの息子は毎月3万円、渡してくれてるよ」
叔母に悪気があるようには見えませんでした。息子がしてくれていることがうれしくて、つい話したくなったのでしょう。
しかし、そのまま叔母は続けました。
「親孝行って、できるうちにしておいたほうがいいからね。結婚したって、親への恩返しは大事でしょ」
座敷の空気が少しだけ重くなりました。金額まで出されると、まるで僕と叔母の息子を比べられているように感じます。
妻も何も言わず、僕のほうを見ていました。
母が笑顔のまま返したひと言
僕が返事に迷っていると、それまで黙って聞いていた母が取り皿を置きました。
「そういうのは、比べるものじゃないよ」
穏やかな声でした。
叔母は笑いながら、「でも、親としてはうれしいでしょ」と言いました。
すると母は、少しだけ笑って答えました。
「もちろん気持ちはうれしいよ。でも、うちは毎月お金をもらわなくていいって私から言ってるの。親孝行を金額で測る家じゃないから」
声を張ったわけでも、叔母を責めたわけでもありません。それでも、その言葉を聞いた叔母は少し黙り、「まあ、家によって違うか」と小さくうなずきました。
隣にいた年配の親戚も、「そうそう、それぞれ事情があるものね」と相づちを打ちました。別の親戚が料理の話を始めると、止まりかけていた座敷の空気も少しずつ元に戻っていきました。
帰り道、妻が「お母さん、ちゃんと言ってくれてよかったね」と言いました。
僕も同じことを思っていました。仕送りをすることも、別の形で親を支えることも、その家族が納得しているならどちらでもいいのでしょう。
親孝行には、それぞれの家庭の形がある。人と比べるものではないのだと、母の言葉を聞いて改めて感じた出来事でした。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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