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「今日は残業」と言っていた夫のスマホに来た「昨日も楽しかったね、また会える?」という女からのメッセージ。だが、妻が問い詰めると

「今日は残業」と言っていた夫のスマホに来た「昨日も楽しかったね、また会える?」という女からのメッセージ。だが、妻が問い詰めると
光った通知
結婚して数年。大きな不満もなく、穏やかに暮らしていたつもりだった。
その夜、テーブルに伏せていた夫のスマホが、メッセージの通知で光った。画面に浮かんだのは、知らない女性の名前だった。
「昨日も楽しかったね、また会える?」
指先が冷たくなった。画面をそっと開くと、知らない女性とのやり取りが、ずらりと並んでいた。
「今日は会えてうれしかった」
「また連絡するね」
軽い言葉のひとつひとつが、私の知らない夫の時間を映していた。
さらに遡ると、私に「今日は残業」と言っていた日に、二人で食事に行った記録がいくつも残っていた。
残業だと聞いて、一人で夕飯を温め直していた夜のことを、私はちゃんと覚えていた。
泣き叫ぶこともできた。でも私は、ひとつずつ日付を確かめながら、画面を静かに保存していった。
手が震えても、感情は後回しにした。今は、事実を残すことだけを考えた。
説明して
翌朝、私は保存した画像を、夫の前にそっと置いた。
「これ、説明してくれる?」
夫の手が止まった。
「いや、それは……ただの友達だって」
「友達と、また会えるか聞き合うの?」
「向こうが勝手に送ってきただけで」
「じゃあ、残業って言ってた日にこの人と食事してたのは?」
私が記録の日付を指でなぞると、夫の言葉が詰まった。
さっきまで「友達」と言い切っていたのに、今度は「軽い気持ちで」と言い直す。
「軽い気持ちで、何回も嘘ついて会ってたの」
「……そういうつもりじゃ」
夫は、口を開けたまま黙り込んだ。言い訳が、ひと言ごとに崩れていく。それ以上、私は何も問い詰めなかった。
静かに見限る
取り乱す気は、もうなかった。それからの私は、感情ではなく事実だけを淡々と並べ、必要な準備を一人で進めた。
「待ってくれ、やり直せるだろ」
「やり直す前に、嘘をつかれた数を数えてみたの」
夫の顔から、すうっと血の気が引いた。いつも強気だった人が、今は私の顔色をうかがって、声を細くしている。
「もう、いいの。はっきりして、清々したから」
夫は何度も「考え直してくれ」と繰り返した。けれど、その声に以前のような強さはなかった。
「家族としてやり直したい」と夫は言った。でも、家族に嘘をつき続けていたのは、ほかでもないその人だった。
私は静かに、用意していた書類を差し出した。
あれだけ言い訳を重ねた人が、最後は何も言い返せなかった。
書類を交わしたとき、夫は目を合わせられず、うつむいたままだった。
今は、一人で迎える朝が驚くほど静かだ。誰の帰りを待つこともなく、嘘の言い訳に耳を澄ますこともない。
あの通知を見た夜、騒がず見限ったことだけは、間違っていなかったと思っている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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