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【取材レポ】グアムの春祭りは島最大級の日本文化イベント!魅力や見どころ、44年続く理由を徹底取材
INDEX

南国リゾートのグアムでは、年に一度日本のお祭り「春祭り」が開催されます。
グアム日本人会が主催する春祭りは、和太鼓や盆踊り、神輿に金魚すくいまで、日本の夏祭りそのものの光景が、ヤシの木とビーチを背景に広がる祭りです。今では年間3万人以上が訪れる、グアム最大級の日本文化イベントとして島に定着しています。
今回、筆者は2026年4月11日(土)に開催された第44回春祭りを、現地で取材しました。会場の熱気をレポートするとともに、グアム日本人会の副会長兼教育部長・小和野 秀夫さんにお話を伺い、その魅力を掘り下げてきました。
「グアムの春祭りってどんなイベント?」「家族でグアム旅行を計画している」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
基本情報・準備
現地での交通手段
モデルコース
グアムの「春祭り(Guam Japan Festival)」はどのようなイベント?

グアムの「春祭り」は、グアム日本人会が主催する、グアムで年に1度開催されるイベントです。まさに、日本人がイメージする地元の祭りが、このグアムでも開催されています。
2026年は、第44回が4月11日(土)15:00〜21:30で実施されました。
そもそもグアム日本人会とは、1972年8月17日に設立された、在グアム日本人の団体です。会員同士の親睦や福祉の増進、日本とグアムの親善・地域社会への貢献などを目的に、50年以上にわたって島で活動しています。
グアム日本人会の春祭りの歴史は古く、始まりは1977年。当初は、ホテルオークラの駐車場を借りた小さな祭りでしたが、参加者が年々増え続け、1983年からは現在の会場であるイパオビーチパークで開催されています。
グアム日本人会の春祭りは、グアムに住む日本人が「子どもたちに日本の祭りを体験させたい」という思いから始まりました。今では来場者数3万人とも、4万人ともなるような、グアムを代表する一大イベントへと成長しています。

▲ローカルや現地在住の日本人、観光客などが多く集う
そのようなグアム日本人会の春祭り、第44回のテーマは「繋ぐ 〜Full Bloom〜」です。日本の伝統文化を未来へ、そして日本とグアムの友好を世代を超えてつないでいく、という願いが込められています。
| イベント名 | 第44回 グアム日本人会 春祭り(Guam Japan Festival) |
|---|---|
| 開催日時 | 4月11日(土)15:00〜21:30 |
| 会場 | イパオビーチパーク |
| 入場料 | 無料 ※会場内の飲食・ゲームブースでは、回数券(チケット)が利用可 |
なぜ春祭りは44年も愛され続けているのか?

先ほど触れたとおり、春祭りは1977年から続くグアムの一大イベントです。なぜこれほど長く愛され続けているのか、その理由を小和野さんに伺いました。
そこにはまず、明確な2つの目的があるそうです。
ひとつは「グアムに住む子どもたちに日本の文化に触れてもらう」こと。もうひとつは「グアムと日本の長年にわたる友好関係を育む」ことだといいます。
「このイベントが特に意味深いのは、グアムの学校に通う子どもたちはもちろん、家族連れや地域コミュニティの方々、そして観光客まで、本当に多くの人が集まることです」と小和野さんは語ります。
「開放的でグアムらしい温かな雰囲気の中で、お神輿や盆踊り、和太鼓、日本舞踊といった日本文化を一緒に体験し、共有できる。そこに、愛され続けている理由があるのだと思います」と、その熱い思いを語っていらっしゃいました。

▲和太鼓の演舞で会場が盛り上がる
さらに、取材の中で小和野さんが繰り返し話されていたのが、この祭りが日本人だけで成り立っているわけではない、ということです。
「主催は日本人会ですが、実際にはグアムのローカルの皆さんの支援と協力があって成り立っています。準備の段階から多くの方が関わってくださっている。さまざまな方々のご尽力があってこそ、44回続いてきたのだと思っています」
日本人会員に加えて、グアム政府観光局や地元企業、警察、消防など、多くの人の力で支えられているそうです。子どもたちに文化を伝えながら、島ぐるみで祭りを作り上げてきたからこそ、半世紀近くも春祭りが続いているんですね。
2026年のテーマ「繋ぐ 〜Full Bloom〜」に込められた思い

2026年の春祭りのテーマは「繋ぐ 〜Full Bloom〜」です。この言葉に込めた思いについても、小和野さんにお伺いしました。
「繋ぐというテーマには、世代を繋ぎ、コミュニティを繋ぎ、平和な世界をグアムから発信していくという意味合いが込められています。繋ぐことでお互いの意思疎通が生まれ、共通の価値観のもとで友好的で平和な世界を作り上げていく、そんな思いです」
実際に春祭りを訪れた際、日本人もグアムの人も、そして旅行で訪れた人も、同じ会場で一緒に楽しめるように趣向が凝らされている場となっていました。まさに「繋ぐ」という言葉に込められた思いが、春祭りに表れていると感じました。
春祭りと同時期にココロードレースが開催されている!
実は、数年前から、「ココロードレース(Ko’Ko’ Road Race)」と同時期に春祭りが開催されるようになりました。
「ココロードレース(Ko’Ko’ Road Race)」とは、グアムで毎年4月に開催される、国際的なランニングイベントです。ローカルはもちろん、日本や韓国など、国内外からも多くのランナーが参加しています。

▲ココロードレース2026のハーフマラソン
俳優の武田真治さんが公式アンバサダーを務めることでも知られ、2026年は250名を超える日本人ランナーが参加しました。
下記の通り、ココロードレースと春祭りは、同時期に開催されています。
| 日時 | イベント内容 |
|---|---|
| 2026年4月11日(土) | ココ・キッズ・ファンラン(4〜12歳対象)/春祭り |
| 2026年4月12日(日) | ハーフマラソン & 5K駅伝リレー |
つまり、ココロードレースに参加するランナーは、春祭りも楽しめるということ。
2027年以降にココロードレースに参加する方は、ぜひ旅行のスケジュールに、春祭りへの訪問も検討してみてください。※

▲ココロードレースのゴール地点は、春祭りの会場と同じイパオビーチパーク
なお、筆者は実際に2026年のココロードレースでハーフマラソンを走っており、その時のレポートは下記の記事からお読みいただけます。気になる方は、あわせてチェックしてみてください。
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ココロードレース2026を走ってきました!現地の様子や体験談を紹介♪
※2027年以降に、祭りとココロードレースが同じ週末に開催されるかどうかは、2026年6月時点では確定していません。
春祭りへの行き方
春祭りの開催場所であるイパオビーチパークには、観光客向けの路線バス「赤いシャトルバス」でアクセスできます。

▲赤いシャトルバス
具体的には、「タモンシャトル」という路線に乗車し、「イパオパーク GVB前(南廻り)」から徒歩約4分、または「パシフィックアイランド向かい(北廻り)」降車から徒歩約5分でアクセスできます。
また、観光客向けではありませんが、当日には「Freedom Park(旧グレイハウンドパーク)」および「John F. Kennedy High School(ジョン F ケネディ高校)」から無料シャトルが出ていました。
周辺ホテルのPICグアムやクラウンプラザリゾートグアム、ヒルトン・グアム・リゾート&スパからは、徒歩でアクセス可能です。

▲会場からはPICグアムが最も近い
なお、普段は無料駐車場を併設しているイパオビーチパークですが、この日は規制があるため旅行者は駐車できません。観光客の方が春祭りに行く場合は、赤いシャトルバスなどを利用しましょう。
【関連記事】
グアムのバス「赤いシャトルバス」を徹底解説!路線や料金、乗り方など紹介♪
| 住所 | 429 Pale San Vitores Rd, Tumon, 96913 |
|---|---|
| 料金 | 無料 |
| 営業時間 | 24時間 |
| アクセス | ・赤いシャトルバスの「タモンシャトル」に乗車、「イパオパーク GVB前(南廻り)」から徒歩約4分、または「パシフィックアイランド向かい(北廻り)」降車から徒歩約5分 ・目の前に無料駐車場あり |
回数券(チケット)の使い方
グアム日本人会の春祭りでは、10ドルで10枚綴りの回数券(チケット)を購入し、それをもとに飲食店やゲームブースを楽しめるようになっています。
会場内に購入場所があるので、そこでチケットが購入可能です。

▲チケット販売所
使い方も簡単で、行きたいお店に行き、商品やゲームなどと引き換えにチケットを渡すだけ。高度な英語なども必要ないので、英語が苦手な方でも楽しみやすいでしょう。
【実体験】春祭りの会場レポート
ここからは、実際に筆者が会場で体感した春祭りの様子をお届けします。
春祭りは「第一部」と「第二部」で開催されました。第一部は和太鼓や縄跳びパフォーマンス、ダンスなど、第二部には神輿や盆踊り、マグロの解体ショーなどが実施されています。
筆者は今回、第一部まで滞在していたので、その様子をお届けします。
まず、春祭り会場に訪れると、15時の開園を待たずに多くの人が詰めかけ、会場は早くからにぎわっていました。15時になると、会場設置の舞台で開会宣言があり、会場が盛り上がります。

▲開会宣言
開会宣言の後、グアム国際日本人学校の生徒による合唱とダンスが披露されます。子どもたちが一生懸命に、観衆の前で披露する姿が印象的でした。

▲グアム国際日本人学校の合唱
次に、同じくグアム国際日本人学校による、縄跳びパフォーマンスが披露されます。目の前では、生徒が、次々とスムーズに縄跳びを跳んでいる姿に、ローカルの人たちには驚きや笑顔が見られます。

▲グアム国際日本人学校による縄跳びパフォーマンス
次に、パフォーマンスを見ている観衆を誘い、一緒に縄跳びをしようと声掛けが始まりました。すると、大人・子どもを問わずローカルや日本人会の方が集まり、一緒に笑顔で縄跳びを楽しむ様子が見られました。
まさに、テーマにもある通り、見知らぬ人同士がつながった瞬間といえます。

▲周りの人も一緒に縄跳びを楽しむ
その後も続々と舞踊などが実施されますが、とりわけ注目を集めたパフォーマンスの1つが「和太鼓」でしょう。
グアム和太鼓塾ドルフィンジャンプ(Instagram)が和太鼓のパフォーマンスを披露しており、日本文化の力強い音色が会場中に響き渡ります。

▲グアム和太鼓塾ドルフィンジャンプの和太鼓パフォーマンス
また、和太鼓に続いて会場の興味をひと際惹いたのが、モユリズム(Instagram)のダンスです。モユリズムとは、平均年齢73歳、最高齢80歳のダンスチームで、日本国内やグアム、ロサンゼルスなどで活躍しています。
背番号の数字が各ダンサーの年齢を示しており、そのリズミカルなダンスで会場を沸かせます。さらに、観衆も巻き込んで一緒にダンスを楽しんでおり、グアムらしい、知らぬ人同士がつながった印象的な瞬間でした。

▲モユリズムのダンス

▲周りの人も一緒にモユリズムのダンスを楽しむ
さて、会場を見渡してみると、35を超えるブースがずらりと並びます。グアム日本人会が主催の春祭りなので、やきとりや焼きそばといった、日本の祭りで定番のグルメが並び、ローカルの方に非常に人気です。

さらに、日本グルメはもちろんのこと、グアム定番のBBQリブやケラグエンなどの味も楽しめるのが、この祭りの面白いところです。
食べ物だけでなく、お酒やジュースを楽しむことができます。グアムは外でお酒を飲むのは禁止ですが、会場内は飲酒できる専用スペースも用意されており、祭りを楽しみながらお酒を飲めるようになっています。
筆者は、南国の火照った体のために、ストロベリーのスムージーを購入しました。

また、南国リゾートらしいアサイーボウルも販売されていたので、こちらも購入しています。このアサイーボウルは、グアムの人気ベーカリーカフェである「パティスリーパリスコ」が販売しています。
もったりとした食感とフルーツがうまくマッチし、祭りでアサイーボウルを食べるという貴重な体験ができました。

春祭りの会場が大きく、飲食ブースも数多く出店しており、どの飲食メニューを楽しむか目移りしてしまうほどでした。
また、飲食ブース以外も、輪投げや金魚すくいなど、子どもが遊べるゲームも充実しています。総じて、日本の祭りらしい内容が、大きな規模で充実している印象でした。
旅行でグアムを訪れる人にこそ春祭りを体験してほしい

「グアム旅行で日本の祭り?」と思うかもしれませんが、旅行で訪れる方にも春祭りを訪れてほしいと小和野さんは仰っています。
「実は私自身、日本にいた頃は日本の祭りらしいものにあまり接してこなかったんです。グアムに長く住む方々が40数年にわたって引き継いでこられたこの祭りの文化には、私もとても感動しましたし、こうした伝統を継承していかなきゃ、という思いを、ここに来てより強く持つようになりました」
「和太鼓や盆踊り、そしてクライマックスの熱気。日本の祭りをグアムという土地で味わえるのは、本当に貴重な体験だと思います。観光で訪れる方にも、ここに長く住む日本人の思いや熱気を、一緒に味わってもらえたらうれしいですね」
日本らしいお祭りを、海の向こうのグアムで味わえる。実際に体験してみて、日本人にとっても、自分たちの文化の良さをあらためて感じられる場になりそうだと感じました。
まとめ:日本とグアムを「繋ぐ」、島が一つになる祭り
取材を通じて、春祭りは、家族や友達同士など、みんなでグアムの文化に触れたい方や、日本の祭りの雰囲気を南国リゾートで味わってみたい方にぴったりだと感じました。
ローカルの人たちと一緒に盛り上がる一体感も、この祭りならではの魅力です。
入場無料で、赤いシャトルバスでアクセスできるため、気軽に立ち寄れるのもうれしいポイント。グアム旅行の日程が4月の開催日、とりわけココロードレースと重なるなら、ぜひ訪れてみてほしいイベントです。
最後に、小和野さんからいただいたすてきなメッセージをご紹介して、締めくくりとします。
「グアムは、四方を海に囲まれた小さな島ですが、ビーチに行けばその透明度に驚かれると思います。チャモロ料理は日本の方の味覚にもよく合いますし、多国籍な島なので、フィリピン料理や韓国料理など、いろんな国の味も楽しめます。
そして何よりの魅力は、チャモロの皆さんの温かくホスピタリティにあふれた人柄です。」
「日本からわずか3時間半、時差はたった1時間。体力的な負担も少なく、小さなお子様からお年寄りまで気軽に楽しめます。海外旅行をされる方が減っているといわれる今だからこそ、近くて気軽に行けるグアムにぜひ足を運んでいただきたい。
多くの方にグアムの良さを体験してほしいというのは、私たち日本人だけでなく、チャモロやフィリピンの方々も含め、グアムに暮らすみんなの思いです」

小川 遼
GLAMのトラベルライター。趣味は国内・海外旅行で、時には仕事をしながら旅行することも。国内・海外を問わず多くの旅先を訪れており、豊富な旅行経験をもつ。特にグアムには何度も渡航経験があり、現地のイベントやホテルなどを取材。グアムの魅力を細部まで知り尽くしている。現地での豊富な体験や取材を基に、旅行者に役立つグアムの魅力をお届けします。写真は、2024年にグアムのランニングイベント「ココロードレース2024」に参加した時のものです。
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