Share
「食べきれないのなら、そんなに頼まなければいいのに」バイキングで大量注文する客。結局残した状況に抱えた本音

楽しみにしていたホテルの朝食
夏休みを利用して、少し遠くのホテルへ旅行に出かけました。
なかでも楽しみにしていたのが、翌朝の朝食バイキングです。
会場にはさまざまな料理が並び、その一角には、選んだパンを店員さんが小さなオーブンで温めてくれるコーナーがありました。
温められたパンの香ばしい匂いが漂っていて、私も自然と列に並びました。
周りのお客さんは、一人につき二つか三つほどパンを選び、温めてもらってから席へ戻っていきます。
私もそのくらいにしようと、並びながらパンを眺めていました。
一度に頼んだパンは10個近く
私の前に並んでいたのは、小学生くらいの子どもを連れた女性でした。
その女性の番になると、店員さんに向かって次々とパンを指さし始めます。
「これを二つと、こっちを三つ。それから、これもお願いします」
注文はなかなか終わりません。
数えてみると、女性が選んだパンは10個近くありました。
オーブンはそれほど大きくないため、一度にすべてを温めることはできません。
店員さんは何回かに分けてパンを入れ替えながら、注文された分を一つずつ温めていました。
そのあいだにも、後ろの列は少しずつ長くなっていきます。
私の後ろに並んでいた人が時計を確認し、さらに後ろの人も落ち着かない様子で列の先を見ていました。
女性は子どもと話しながら、すべてのパンが温まるのを待っています。
家族の分もまとめて頼んでいるのかもしれない。そう思い、私は黙って順番を待ちました。
テーブルに残されたパン
ようやくすべてのパンが温まると、女性は山盛りになった皿を持って、子どもと一緒に席へ戻っていきました。
その後、私もパンを三つ温めてもらい、朝食を楽しみました。
食事を終えて会場を出ようとしたとき、先ほどの女性が座っていたテーブルが目に入りました。
女性と子どもはすでに席を立っていましたが、皿の上には手をつけていないパンがいくつも残っています。
少なくとも半分近くは残っているように見えました。
家族の分だと思っていましたが、結局食べきれなかったようです。
食べきれないのなら、最初からそんなに頼まなければよかったのに。
長い列で待っていたこともあり、私はどうしても割り切れない気持ちになりました。
もちろん、バイキングで何をどれだけ選ぶかは、その人の自由なのかもしれません。
それでも、手間をかけて温めてもらったパンが大量に残されている光景を見ると、もったいないと感じずにはいられませんでした。
旅から帰ったあと、私は友人にその出来事を話しました。
「一度に10個近く温めてもらっていたのに、半分くらい残していたんだよね」
友人も、「後ろで待っていたら、余計に気になってしまうかもね」と苦笑いしていました。
強く責めるほどのことではないのかもしれません。
それでも、食べられる分だけ取ることも、バイキングを気持ちよく利用するためのマナーなのではないか。あの朝の光景を思い出すたび、今でもそう感じています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


