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「今日って割り勘ですよね!」ママ友とのランチ会。だが、温厚だったママ友が声を荒げたワケ

「今日って割り勘ですよね!」ママ友とのランチ会。だが、温厚だったママ友が声を荒げたワケ
はじめてのランチは割り勘の約束
保育園で仲良くなったママ友と、はじめてランチに行くことになりました。
「お会計は割り勘でいいよね」
「うん、そのほうが楽だし」
集まる前に、そう決めてありました。
それぞれパスタやピザを頼んで、話は子どもの寝かしつけのことで盛り上がっていたのです。
皿が空いたころ、向かいの席のママが手元のスマホを持ち上げました。
「ちょっと追加していい?」
「いいよ〜」
その店は席のスマホから注文する形式で、誰が何を頼んだのかは本人にしか分かりません。
運ばれ続けるメイン
最初に来たのはカルボナーラでした。
次にマルゲリータ、そのあとにステーキ。
「私、めっちゃ食べるんですよ」
笑いながら、そのママは黙々と皿を空けていきます。
メイン系が5品並んだところで、店員さんがさらにデザートを運んできました。パフェにケーキ、プリンまで、数えると5つあります。
ほかのママ友と、目だけの会話をしました。これはまずい、と全員の顔に書いてあったと思います。
それでも空気を壊したくなくて、細いのによく入るねと無理に盛り上げて乗り切りました。
伝票を挟んで
会計のとき、そのママはにこにこしながらレジの前に立ちました。
「今日って割り勘ですよね!」
伝票には2万円を超える数字が並んでいます。
ほかの3人は、どう数えても1人2000円ほどでした。
私は何も言えませんでした。角を立てたくなくて、財布を開きかけたときです。
それまで穏やかに笑っていたママが、伝票を手に取りました。普段は標準語で、声を荒げるところなど見たことのない人です。
「こんなに食べといて割り勘やと?」
レジの前が静まり返りました。
「誰もあんたみたいに頼むの想定して、割り勘って言うてへんのや。限度ってもんがあるやろ」
「割り勘って最初に言ったのに、嘘つき!」
そう言い返した声が、途中で細くなりました。
もう1人のママも黙ってうなずいています。誰も助け舟を出しませんでした。
そのママは自分の食べた分をきっちり計算して払い、逃げるように店を出ていきました。
「言うてもうたわ」
残された私たちに、穏やかなママは肩をすくめてみせたのです。
「助かりました。私、開きかけてました」
それ以来、あのママとは園で会えば会釈をするだけの関係です。
向こうから声をかけてくることもなくなりました。
気まずさはありますが、後悔はありません。言いにくいことを引き受けた人がいたから、余計なお金は誰の財布からも出ずに済んだのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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