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「今度ご飯でも行こう、1時間だけ」思わせぶりに誘ってきた会社の先輩。だが、急に冷たくなったワケ

「今度ご飯でも行こう、1時間だけ」思わせぶりに誘ってきた会社の先輩。だが、急に冷たくなったワケ
軽い誘いのはずだった
独身の頃、同じ部署に人当たりのいい先輩がいました。ある日の仕事帰り、その先輩に声をかけられたのです。
「今度ご飯でも行こう、1時間だけ」
1時間、という言葉に安心して、私は誘いを受けました。
二人での食事は思いのほか弾み、仕事の悩みまで打ち明けられるほどでした。
「君は聞き上手だな。また誘ってもいい?」
「はい、ぜひ」
その日の別れ際、先輩はやさしく笑ってそう言いました。私はすっかり、このまま付き合うことになるのかもしれないと思っていたのです。
よそよそしくなった先輩
ところが、その日を境に先輩からの連絡はぷつりと途絶えました。職場で顔を合わせても目を合わせず、そっけない態度を取るのです。
(あの食事は、なんだったんだろう)
何度か勇気を出して声をかけても、返ってくるのは「ああ、うん」という気のない相づちだけ。
あの夜の親しさが嘘だったかのように、先輩は私を遠ざけました。
戸惑っていると、同期がそっと耳打ちしてきました。
「先輩、隣の部署の子と付き合い始めたらしいよ」
その一言に、頭が真っ白になりました。
遊ばれただけだったのだと、ようやく気づいたのです。悔しくて、私は先輩をつかまえて問いただしました。
「付き合う気もないのに誘って嘘までついて遊ぶなんて最低。なんで?」
先輩はまるで悪びれず、へらりと笑って答えました。
「なんでかな、遊びたかったからかな」
あまりの軽さに、私は返す言葉を失いました。
こんな人に本気で悩んでいた自分が、ばかばかしく思えたほどです。
けれど、そう長くは続きませんでした。半年ほどたった頃、今度は先輩が付き合っていた女性に振られたと聞いたのです。
ほかにも遊んでいる相手がいたことが、あっさり知られてしまったのだとか。
それからの先輩は、見るからに元気をなくしていきました。廊下ですれ違っても、以前のように軽口を叩くこともなく、目を伏せて足早に過ぎていきます。
「あの人、誰にでも調子いいこと言うから」
給湯室では、そんな声もささやかれるようになりました。かつて先輩を持ち上げていた人たちも、今はそっと距離を置いているようでした。因果は、ちゃんとめぐるのだと思いました。
ある日、先輩のほうから気まずそうに声をかけてきました。
「この前は、悪かったな」
私は動じず、ただ静かに会釈を返しただけです。人を軽んじた分が、そっくり自分に返ってきただけのこと。もう、心を乱される必要などありませんでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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