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「この棟から出ていけ!」ポストに入っていた嫌がらせの紙→防犯カメラが映した犯人の正体とは

この棟から出ていけポストに入っていた嫌がらせの紙→防犯カメラが映した犯人の正体とは

朝7時のインターホン

集合住宅の朝は静かだった。時計が7時を指したころ、インターホンが鳴った。

モニターに映っていたのは、同じ階に住む男性で、青ざめた顔をしていた。

「朝早くにすみません。ちょっと見てほしいものがあるんです」

玄関を開けると、男性は震える手で一枚の紙を差し出してきた。

今朝、ポストに入っていたのだという。便箋いっぱいに、乱暴な字が殴り書きされていた。

「この棟から出ていけ!」

要約すれば、そういう内容だった。読んでいるだけで胸が悪くなる文面だった。

「たぶん、隣の人にやられたんだと思う。もう、ここに住むのが怖くて」

男性が名前を挙げたのは、私も顔見知りの一家だった。会えばいつも笑顔で挨拶を交わす、穏やかで親切な人たちだ。あの人たちがこんな手紙を書く姿は、どうしても想像できなかった。

「気持ちはわかります。でも、決めつける前に、一度きちんと調べましょう」

防犯カメラが映したもの

その足で管理会社に連絡を入れ、自治会長にも同席をお願いした。

郵便受けが並ぶエントランスには、防犯カメラが設置されている。

管理会社の担当者が、この一週間の映像を一緒に確認してくれることになった。

早送りされる画面を、三人でじっと見つめた。すると、深夜にポストへ何かを差し込む人影が、はっきりと映っていた。

それは、男性が疑っていた隣の一家ではなかった。斜向かいに住む、別の住人だった。

以前、駐車のことで腹を立てていた人だと、自治会長が教えてくれた。

後日、管理会社と自治会長の立ち会いのもとで、その住人と向き合う場が設けられた。

「嫌がらせはあなたですよね」

担当者が静かにそう告げると、住人の顔からみるみる血の気が引いていった。

「証拠でも…いや、私は、そんなこと…」

言い訳を並べかけたものの、映像を見せられると、あとはもう口をつぐむしかなかった。最後はうつむいて、消え入りそうな声で詫びるだけだった。

「実は、うちのポストにも、変な紙が入っていたんです」

居合わせた別の住人が、思い切って声をあげた。被害を受けていたのは、男性だけではなかったのだ。周りの住人も、次々にうなずいた。

男性は胸をなでおろし、廊下ですれ違うと穏やかに会釈してくれるようになった。

あの住人は、私たちと目を合わせないまま、静かに引っ越していった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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