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「あんたのとこに、うるさいって苦情入れたから!」仕事で不在の私を犯人にした近所の住人。だが、真犯人が判明すると

管理会社からの一本の電話
前に住んでいた木造アパートでの話だ。
引っ越して半年ほど経った頃、平日の昼に管理会社から電話がかかってきた。
担当者の声はやけに事務的で、上の階の住人から騒音の苦情が入っていると告げられた。深夜0時から2時にかけて、家具を引きずるような音と話し声が毎晩続いている、というのが先方の言い分だった。
「あんたのとこに、うるさいって苦情入れたから!」
後日、エントランスで会った上階の30代らしき女性は、私の顔を見るなり吐き捨てるように言ってきた。
私は飲食店勤めで、深夜0時から2時の時間帯はちょうどラストオーダーの片付けで店にいる日が週の半分以上ある。シフト表を見せて説明しようとしたが、目を合わせてくれることはなかった。
翌週から、同じ階段で鉢合わせても挨拶を返してもらえなくなった。
こちらが軽く頭を下げても、視線をそらして通り過ぎていく。郵便受けの前で立ち話をしていた別の住人にも、その女性が小声で何かを伝えている場面を見かけた。
シフト表を見ても変わらない態度
悔しくて管理会社にも事情を伝え、勤務先の店長に頼んで出勤時間のメモを書いてもらった。
深夜帯に在宅していない日が大半である旨を文書にして提出した。担当者は受け取ってくれたが、上階の女性に直接渡すかどうかは「ご本人の意向もあるので」とにごされた。
その間も、苦情は週に2回ほどのペースで続いた。どれも私が店にいる時間帯のもので、レジ締めの記録を見ればすぐに分かる嘘だった。それでも反論する場は与えられず、私の側だけが「常識のない新参者」として扱われていく状況に少しずつ気力が削られていった。
同じ階の知り合いに相談したら、上階の女性は数年前から似たクレームを別の住人にも入れていたという話が聞こえてきた。標的が回ってきただけだったのかもしれない、と気づいた夜だった。
真犯人判明後の謝罪
3か月ほど経った頃、管理会社から「別の部屋の住人の生活音だと判明した」と連絡が入った。
同じ階の別世帯がリフォーム業者を頻繁に夜間に出入りさせていたのが原因だったらしい。形ばかりの謝罪は文書で届き、後日エントランスで会った上階の女性からも一言だけ「すみませんでした」と告げられた。声は小さく、目はやはり合わなかった。
謝罪自体は受け取ったが、3か月分のすれ違いと挨拶ゼロの日々がそれで消えるわけもなかった。エレベーター前で身構える癖だけがしばらく抜けず、ふと階段ですれ違ったときに息を止めてしまう自分にも気づいた。
正しさを書類で示しても、人の決めつけはなかなか動かない。引っ越しを決めた翌月、最後に荷物を運び出した玄関先で長く息を吐いた30代の朝だった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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