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「指示されたこと以外はしません」混雑する受付で画面だけ眺める同僚→気づいた人だけが動く40代のモヤモヤ

「指示されたこと以外はしません」混雑する受付で画面だけ眺める同僚→気づいた人だけが動く40代のモヤモヤ

受付に列ができても動かない隣の同僚

私が勤めているのは、街なかの小さなクリニックの受付事務です。

職員は数えるほどしかおらず、混雑する時間帯はカルテ出し、会計、電話応対が一気に重なります。

窓口の向こうには、いつも何人もの患者さんが順番を待っていて、ほんの数分の遅れが、長い溜息やいらだちにつながる現場です。

そんな中で、どうしても気になってしまう存在が、席が隣の同僚でした。

彼女は、自分に振られた業務以外、何ひとつ手を動かそうとしないのです。

受付に列ができ、患者さんが体調の悪そうな顔で待合椅子を埋めている時でさえ、堂々とパソコンの画面に目を落としたまま、入力作業だけを淡々と続けています。

「指示されたこと以外はしません」

新人がおずおずと「会計、お願いできますか」と声をかけた時、彼女は顔も上げずに、はっきりと言ってのけたのです。

私は隣で電話を取りながら、その場の空気が一瞬しんと重くなったのを感じていました。新人の方が、頬を赤くして俯いてしまったのが、視界の端に映ったのを覚えています。

気づいた人だけが負担し続ける日々

彼女が動かないからといって、患者さんを待たせるわけにはいきません。

気づいた人が会計に立ち、気づいた人がカルテを引き、気づいた人が電話を取る。

結局、いつも同じ顔ぶれが、休む間もなく動き続けることになるのです。

(同じ給料なのに、なんでこんなに差が出るんだろう)

休憩室で冷めたお茶を一口含むたび、胸の奥にざらりとしたものが広がっていきました。

負担している側に文句を言う人はいませんが、表情には疲れがしっかり滲んでいます。それでも、あえて口に出してぶつけ合うほど、職場の空気を悪くもしたくない。

そう自分に言い聞かせながら、今日も電話を取り、会計に走り、カルテを抱えて廊下を行き来しています。

(まあ、見ていてくれている人は、ちゃんと見ていてくれていると思うけど)

院長やベテランの看護師が、誰がどう動いているのかを、忙しい合間に静かに把握してくれていることを、ひそかに信じている自分がいます。

いつか、その視線がきちんと評価に反映される日が来てくれたら。それまでは、走った分だけ自分のスキルになる、と無理やり前向きな気持ちに変換しているのが、いまの正直なところです。

(でも、本当はそれだけじゃ済まないんだよな)

そう自分に言い返してしまう日の夜は、家に帰ってからも、なかなか肩の力が抜けません。消化しきれない違和感を抱えたまま、私は明日もあの席で受付業務を続けるのでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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