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「勝手に入って、おやつを食べてたの」他所の家に勝手に入る子供→放置する親に一線を引いた結果

玄関に増えていた小さな靴
同じ住宅地に、小学一年生の女の子が住んでいます。
うちの娘は年長で、公園でよく一緒になっていました。
ある夕方、その子が娘の手を引いたまま言いました。
「おうち、入りたい」
断る理由もなくて、その日は家に上げました。
三人でクッキーを分けて、娘は嬉しそうにしていました。
翌日から、それが当たり前になったのです。
買い物から戻ると、玄関に小さな靴が並んでいました。
鍵をかけずに出た十分の間です。リビングでは、その子がおやつ箱を抱えて動画を見ていました。
「これ、開けていい?」
袋はもう開いています。娘に取っておいたゼリーでした。
その場で母親に電話をしました。
歩いて一分の家にいるはずです。
「うちに来ていますよ」
「あー、ありがとうございます」
迎えには来ませんでした。休みの日は朝からインターホンが鳴り、ドアを開けると同時に体を滑り込ませてきます。
夫が言いました。
「あの子が悪いんじゃないよな」
良い悪いを教えるはずの人が、家から一歩も出てこないだけです。
どの家でも同じことが起きていた
知らない番号から電話が来たのは、その週の終わりでした。
同じ小学校のお母さんです。
「勝手に入って、おやつを食べてたの」
声が震えていました。留守だと思って帰宅したら、その子が居間で寝転がっていたのだそうです。
「お宅にも行っていますか」
「毎日来ています」
翌日、公園でほかのお母さんにも聞きました。
手が挙がったのは一人ではありません。
「うちも三回あります」
「子どもに罪はないから、黙ってました」
誰もあの子を責めませんでした。責める相手が違うと、全員が分かっていたからです。
その日から、家にいるときも鍵をかけました。
土曜の朝、インターホンが鳴りました。押し入ろうとしたその子に、しゃがんで目を合わせて伝えます。
「今日はうちで遊べないの。お母さんと一緒なら、また今度ね」
その子は口を尖らせて帰っていきました。
三十分後、初めてその母親が玄関に立ちました。
一度も見たことのない顔です。
「あの、うちの子がご迷惑を」
「はい。何度もありました」
言葉を足さずにいると、その人の視線が下がりました。
言いかけて、飲み込んで、また言い直します。
「知らなくて…いえ、知ってはいたんですけど」
「ほかのお宅からも、同じお話を聞いています」
顔から血の気が引いていきました。
「はっきりして、よかったです」
その週末、その人が一軒ずつ頭を下げて回る姿を見かけました。
今は公園に、その子と母親が二人で来ています。目が合うと、先に会釈をするのは向こうです。娘とその子は、ブランコを並べて漕いでいました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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