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「いい息子でいたいんだ」義母の前では優しい夫。だが、実母の前で暴かれた本性とは

「いい息子でいたいんだ」義母の前では優しい夫。だが、実母の前で暴かれた本性とは
義母の前だけ別人になる夫
夫は自分の母親の前に出ると、急に子どもに戻る。
義実家へ行くたび、私はそう感じていた。
「母さん、重いでしょ。俺が持つよ」荷物をひょいと抱え、食事が終われば率先して立ち上がる。
「洗い物するよ」
その姿を見た義母は、本当にうれしそうだった。
「うちの子、本当に優しいでしょう」
義母は苦労を重ねてきた穏やかな人で、夫がその母を大切にする気持ちは、私にも理解できる。
ただ、家での夫はまるで別人だった。
「お茶取って」「ティッシュない?」と言うばかりで、自分から動くことはほとんどない。
食べ終えた食器も、テーブルに置きっぱなしのまま。
「その優しさ、うちで見たことないんだけど」
喉まで出かかった言葉を、私はいつも飲み込んでいた。
義母の前でいい顔をする夫を責めれば、角が立つ。
そう思って、笑ってやり過ごすのが癖になっていた。
義実家からの帰りの車で、私はとうとう思いきって口にした。
「お義母さんの前だけ優しいね」
夫は少し笑って、悪びれもせずに答えた。
「いい息子でいたいんだ」
その一言に、私はますます複雑な気持ちになった。
実母の前で暴かれた本性
翌週、今度は私の実家へ顔を出した。母は台所でお茶の支度をしながら、にこにこと夫を迎えてくれた。
ところが実家に着いた途端、夫はソファに腰を下ろしてスマホを眺めるだけ。
母がお盆を運んできても、手を貸そうとしない。
私は紅茶を配りながら、母に向けてやわらかく切り出した。
「この人ね、お義母さんの前だと重い荷物も全部持つし、お皿だって進んで洗うのよ」
夫の手が、湯呑みの手前でぴたりと止まった。
「へえ。じゃあ、うちでもお願いしちゃおうかしら」
母がおっとり笑うと、夫の顔がみるみる赤くなっていく。
「いや、それは」と言いかけて、続きが出てこない。目が泳ぎ、湯呑みに伸ばした手が中途半端に宙で止まっていた。
「あら、どうしたの。お義母さんの前ならできるんでしょう?」
母は責める口調ではなく、あくまで穏やかに問い返す。それがかえって効いたのか、夫はうつむいて言葉をなくした。
私は畳みかけず、ただ静かに微笑んで見せた。
「私は毎日一緒にいる家族なんだけどな」
夫はしばらく黙り込み、やがて小さな声で「……そうだよな」とだけ言った。そのまま立ち上がり、母の手からそっとお盆を受け取る。
母は私に向けて、こっそり目配せをよこした。
その日から劇的に変わったわけではない。それでも食器を流しまで運んだり、「何か手伝おうか」と聞いてくれる日が、少しずつ増えていった。
一番近くにいる家族にも、同じ優しさを。今の夫を見ていると、それも遠い話ではない気がしている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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