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「家に冷蔵庫、ないんですか」慌てた同僚の誤った接客→私が慌てて対応を変わった瞬間

「家に冷蔵庫、ないんですか」慌てた同僚の誤った接客→私が慌てて対応を変わった瞬間
保冷剤で足りるのは、2時間までだった
ケーキ屋で働いていたころの、真夏の話です。自動ドアが開くたびに外の熱気が入り込み、冷房のきいた店内にいても暑さを感じるような日でした。
生菓子を買われるお客様には、会計の際に持ち帰り時間を確認していました。店で用意できる保冷剤は2時間分まで。それ以上かかる場合は、別の方法をご案内する必要があったからです。
私が隣で箱を組み立てていると、同僚がおばあさんの接客をしていました。
「お持ち帰りのお時間は、どれくらいですか」
「そうねえ、3時間くらいかしら」
同僚の手が止まりました。ちょうど夕方の混み始める時間で、後ろには数人のお客様が並んでいます。保冷剤だけでは足りないと伝えなければならないのに、うまく言葉が出てこなかったようでした。
そして、焦ったようにこう聞いたのです。
「家に冷蔵庫、ないんですか」
おばあさんは少し驚いた顔をして、財布を持ったまま黙ってしまいました。
家に冷蔵庫があるかどうかは、今の問題ではありません。店を出てから3時間かかるのであれば、その間どうやってケーキを冷やして持ち帰るかを案内する必要があります。
聞くべきことではなく、できることを案内した
私は隣から声を添えました。
「失礼いたしました。保冷剤は2時間分までになりますので、3時間ほどでしたら保冷バッグもご用意できます」
おばあさんがこちらを見ました。
私は保冷バッグを見せながら、できるだけ涼しい場所に置き、帰宅したら早めに冷蔵庫へ入れていただきたいことも伝えました。
「ああ、それなら安心ね。じゃあ、バッグもお願いします」
おばあさんはそう言って、ようやく表情をゆるめました。
会計を終えると、日傘を手にして「ありがとう」と店を出ていきました。私は同僚をその場で注意しませんでした。お客様がまだ並んでいましたし、まずは接客を続けることのほうが大事だと思ったからです。
その後、同僚も同じような場面では、先に店の案内を伝えるようになりました。
数日後、別のお客様が長めの持ち帰り時間を答えたときです。
「保冷剤は2時間分までなので、それ以上でしたら保冷バッグもあります」
隣からその声が聞こえてきました。
あの日のやり取りを覚えていたのかもしれません。私は何も言わず、そのまま次の箱を組み立てました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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