MENU

Share

HOME LIFESTYLE STORY COLUMN

「もう少し香りが弱かったらな」隣の家から流れてくる強い洗剤の香り。隣人に言い出せずにいる理由

もう少し香りが弱かったらな隣の家から流れてくる強い洗剤の香り隣人に言い出せずにいる理由

朝6時、窓を開けると同じ匂いがした

梅雨に入ってから、朝起きるとまず窓を開けるのが習慣になっていました。

夜のあいだにこもった空気を入れ替え、少しひんやりした朝の風を部屋に通す。

その時間が、私はけっこう好きでした。

ところが、この一、二か月ほどで気になることが増えました。

朝6時を少し過ぎたころになると、隣の家のベランダから洗濯物を干す音が聞こえてきます。

しばらくすると、開けた窓から甘い花のような香りが入ってくるのです。

「あ、今日もだ」

洗剤なのか柔軟剤なのかは分かりません。ただ、私には少し強すぎる香りでした。

最初のうちは、それほど気にしていませんでした。

けれど毎朝同じ時間に香りが入ってくるようになると、少しずつ気になるようになりました。

朝食を食べていても鼻に残り、寝室に戻ってもまだうっすら香っているように感じます。

そこで最近は、隣の家が洗濯物を干し始めるころになると、窓を閉めるようになりました。

困っているけれど、相手は普通に暮らしているだけ

もちろん、窓を閉めれば大きな問題にはなりません。

それでも、毎朝時計を気にしながら窓を閉めるたびに、少しだけ複雑な気持ちになります。

「もう少し香りが弱かったらな」

そう思うことはあります。

けれど、隣の家の人はベランダで普通に洗濯物を干しているだけです。

大きな音を立てているわけでもなければ、何かルールに反しているわけでもありません。

たまたま使っている香りが、私には強く感じられる。それだけのことです。

一度だけ、「少し相談してみようかな」と考えたこともありました。

けれど、「柔軟剤を変えてください」と言うのは、やはり違う気がしました。

好みも感じ方も人それぞれですし、相手からすれば突然、自分の生活に口を出されたように感じるかもしれません。

結局、私は何も言っていません。

今朝も6時を過ぎたころ、隣のベランダからハンガーの触れ合う音が聞こえてきました。

私は時計を見て、そっと窓を閉めました。

少し不便ではあるけれど、相手を責めるほどのことでもない。

そんな小さなモヤモヤを抱えたまま、今日も一日が始まりました。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

ほかの小説も読む

CHARACTERS

登場人物から探す

THEME

テーマ・シチュエーションから探す

ENDING

結末から探す

最も人気の短編小説

もっと見る >

スカッとする短編小説

もっと見る >

モヤモヤ短編小説

もっと見る >

ゾッとする短編小説

もっと見る >

LINEの短編小説

もっと見る >

実体験をもとにした短編小説

もっと見る >

恋愛トラブル

もっと見る >

ハラスメント

もっと見る >

金銭トラブル

もっと見る >

浮気・不倫

もっと見る >

仕事のトラブル

もっと見る >
ふと心に引っかかった「モヤモヤ」
思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」

その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

応募フォームはこちら

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

website
前の記事

「暇なら、おばあちゃんの世話をして」仕事を探していた私にそう言った親戚。だが、初めて言い返した結果

GLAM Lifestyle Editorialのすべての記事を見る

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

特集記事

Ranking