MENU

Share

HOME LIFESTYLE STORY COLUMN

「前の分、まだだったよね」自分から誘っておいて毎回立て替えを頼む友人。我慢出来なかった私が伝えた一言

「前の分、まだだったよね」自分から誘っておいて毎回立て替えを頼む友人。我慢出来なかった私が伝えた一言

誘ってくるのは、いつも彼女のほうだった

学生のころから付き合いのある友人がいる。

気さくでよく笑い、一緒にいると時間があっという間に過ぎるような人だった。

社会人になってからも、ときどき彼女のほうから「久しぶりにご飯に行こう」「気になる店があるんだけど、一緒に行かない?」と連絡が来た。私も会うのは楽しみだったので、都合が合えば誘いに応じていた。

ただ、何度か食事に行くうちに、会計のときだけ少し気になることが増えていった。

「ごめん、今日ちょっと足りないから、先に払っておいてもらっていい?あとで送るね」

最初に言われたときは、特に気にしなかった。長い付き合いの友人だったし、たまたま財布に現金がなかったのだろうと思ったからだ。

私は彼女の分もまとめて支払い、店を出た。

ところが、その日のうちに送金はなかった。

翌日になっても連絡がなかったので、私から「昨日の分だけお願いね」とメッセージを送ると、しばらくして返事が来た。

「ごめん、忘れてた!今送るね」

そのときはすぐに返してくれたため、私は深く考えなかった。

けれど、それからも似たことが何度か続いた。

会計になると、「今日だけお願い」「あとで送るね」と言われる。そして、こちらから声をかけるまで、そのままになっていることがあった。

「前の分、まだだったよね」と伝えた日

金額は一度に数千円ほどだった。返してもらえないほど大きな額ではない。

それでも、毎回こちらから催促しなければならないことに、私はだんだん疲れていた。

友人に悪意があるのか、それとも本当に忘れているだけなのかは分からない。

だからこそ、強く責めるのも違う気がして、私はそれまで何も言えずにいた。

念のため、立て替えた日と金額だけはスマートフォンのメモに残すようになった。

そんなある日、また彼女から食事に誘われた。

楽しく話して食事を終え、会計の前になると、彼女がいつものように言った。

「ごめん、今日も先に払っておいてもらっていい?あとで送るから」

私は一瞬迷ったあと、スマートフォンのメモを確認した。

前回立て替えた分が、まだ返ってきていなかった。

そこで初めて、私はその場ではっきり伝えた。

「前の分、まだだったよね。今日は別々に払おう」

彼女は少し驚いた顔をした。

「え、前のまだだった?」

私は責めるような言い方はせず、前回の日付と金額を見せた。

すると彼女は自分のスマートフォンを確認し、しばらく画面を見たあと、小さな声で言った。

「本当だ。ごめん。完全に忘れてた」

その場で前回分を送金してくれ、今回の会計はそれぞれ自分の分を支払った。

それ以来、彼女から立て替えを頼まれることはほとんどなくなった。

今でもたまに食事には行く。ただ、会計のときは最初からそれぞれ自分の分を払うようになった。

長い付き合いだからこそ、お金のことを言い出すのは気まずかった。

けれど、我慢を続けるより、一度きちんと伝えたほうが、お互いに気持ちよく付き合えるのだと感じた出来事だった。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

ほかの小説も読む

CHARACTERS

登場人物から探す

THEME

テーマ・シチュエーションから探す

ENDING

結末から探す

最も人気の短編小説

もっと見る >

スカッとする短編小説

もっと見る >

モヤモヤ短編小説

もっと見る >

ゾッとする短編小説

もっと見る >

LINEの短編小説

もっと見る >

実体験をもとにした短編小説

もっと見る >

恋愛トラブル

もっと見る >

ハラスメント

もっと見る >

金銭トラブル

もっと見る >

浮気・不倫

もっと見る >

仕事のトラブル

もっと見る >
ふと心に引っかかった「モヤモヤ」
思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」

その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

応募フォームはこちら

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

website
前の記事

「電車の中で、音を出したまま見ている」朝の混雑した車内で動画を見る乗客。だが、他の乗客の行動で状況が一変

GLAM Lifestyle Editorialのすべての記事を見る

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

特集記事

Ranking