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「この書類の印鑑は、誰が押したんですか」私の確認不足だと説明していた同僚。だが、同僚が黙り込んだワケ

「この書類の印鑑は、誰が押したんですか」私の確認不足だと説明していた同僚。だが、同僚が黙り込んだワケ

「忙しいから」と、仕事が回ってきた

以前、事務の仕事をしていたころの話です。同じ部署に、忙しくなると自分の担当業務を周囲に頼む同僚がいました。

「ごめん、今日中なんだけど、明細の照合だけお願いできる?」

私も手が空いているわけではありませんでしたが、期限が迫っていると言われると断りづらく、何度か引き受けていました。

頼まれていたのは、請求書の数字と明細を照らし合わせ、抜けや間違いがないか確認するところまでです。

終わると確認欄に自分の名前を書き、同僚へ戻していました。

「終わりました。ここまで確認しています」

「ありがとう。あとはやっておくね」

その後の処理や最終確認は、担当である同僚が行っていました。

ところが回数を重ねるうち、頼まれることが当たり前のようになっていきました。誰かが助け舟を出すこともなく、私は違和感を覚えながらも仕事だからと引き受けていました。

問題になったのは、私が確認した後だった

ある日、同僚が担当していた請求書について、取引先から問い合わせが入りました。

内容を確認すると、問題になっていたのは私が照合した明細ではなく、その後の処理でした。

それなのに、給湯室の前を通ったとき、同僚がこんな話をしているのが聞こえてきました。

「途中の確認が甘かったんだと思う」

名前は出していませんでしたが、私が作業を手伝っていたことは周囲も知っています。まるで私の確認不足が原因だったように聞こえ、さすがに黙ってはいられませんでした。

その後の打ち合わせでも、同僚は同じ説明をしました。

そこで私は、書類の控えを机に出しました。

「この書類の印鑑は、誰が押したんですか」

私の確認欄の下には、最終処理を終えたことを示す承認印がありました。

「それは…私です」

同僚はそう答えると、書類に目を落としました。

私が担当した範囲と、その後に行われた処理が分かれた書類だったため、それ以上説明する必要はありませんでした。

誰かが同僚を責め立てたわけではありません。ただ、それ以降、私に仕事を安易に回してくることはほとんどなくなりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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