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「送るよ。一人だと心配だから」優しかった先輩。だが、行き過ぎた行動に伝えた本音

「送るよ。一人だと心配だから」優しかった先輩。だが、行き過ぎた行動に伝えた本音
優しさが重さに変わった日
入社したばかりの頃、その先輩はとても面倒見のいい人だった。
分からないことを聞けば丁寧に教えてくれるし、困っていれば真っ先に声をかけてくれる。頼れる年上の人だと、最初は素直に感謝していた。
変化に気づいたのは、私のSNSをフォローされた頃からだ。
休みの日に出かけると、翌朝には必ず言い当てられる。
「昨日、あの駅の近くにいたよね?」
背筋がひやりとした。「たまたま見かけて」と先輩は笑うが、その笑顔がどこか噛み合わない。
「週末はどこ行くの?予定、教えてよ」
軽い世間話のようで、質問はいつも私の行動を確かめるものだった。
答えをはぐらかすと、少し不機嫌そうな顔になる。
それがまた、じわりと怖い。そして仕事が終わると、先輩は毎日のように声をかけてくる。
「送るよ。一人だと心配だから」
「大丈夫です、一人で帰れますから」
そう返しても、先輩は当たり前のように家の近くまでついてくる。何度断ってもやめてくれなかった。
一人で抱えず、上司に相談した
「やめてください、もう送らないでください」
はっきり伝えても、先輩は笑って引かない。
「心配なだけだって」と、私の気持ちなど聞こえていないようだった。
毎日つきまとわれるうち、家に帰る時間が一番怖くなっていた。
これは自分だけで抱える問題じゃない。そう思い切って、私は直属の上司に打ち明けた。
声を荒らげることなく、ただ起きた事実だけを、順を追って伝えた。
「それは、放っておけないな。よく話してくれたね。あとはこっちで対応する」
上司は静かに、けれど真剣な顔で最後まで聞いてくれた。
その一言で、張り詰めていた肩の力がふっと抜けた。ずっと、自分が大げさなだけかもしれないと迷っていた。でも、もう迷わなくていいのだと思えた。
数日後、上司は先輩本人に、毅然とした態度で注意してくれたという。あの日から、家までついてくる人影は消えた。職場では素っ気なく無視されるようになったけれど、それでよかった。
ようやく、まっすぐ家に帰れる。ただそれだけのことが、こんなにも安心できるものだったのか。夜道でうしろを振り返らずに歩ける。
その当たり前を取り戻せたことに、深く息をついた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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