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「2万、来月には必ず返す」急にお金を借りた兄。だが、SNSで散財している姿に絶句

兄から届いた短い連絡
二年前のことです。仕事から帰ると、二つ上の兄からメッセージが届いていました。
急な出費でカードの支払いが足りない、来月には必ず返すから、と。
「2万、来月には必ず返す」
子どもの頃から面倒見のいい兄でした。今度は自分が力になる番だと、深くも考えずにその日のうちに口座へ振り込んだのです。
「本当に助かるよ。来月にはちゃんと返すから」
来月には戻ってくる。そう思っていました。ところが翌月になっても、返済の話はいっこうに出なかったのです。忘れているだけだろう、と私は自分に言い聞かせました。
「あの2万、そろそろ大丈夫かな」
こちらから切り出すと、兄はあっさりとこう返してきました。
「今月も厳しくてさ。もう少し待って」
その次の月も、また次の月も、答えは同じでした。
「もうちょっとだけ待ってくれると助かる」
同じやり取りが、半年以上も続きました。催促するたびに軽く先延ばしにされ、そのうち私は、お金の話を切り出すこと自体をためらうようになっていったのです。
SNSに並ぶ外食と、母の誕生日
そんな折、たまたま開いた画面で、兄のSNSが目に入りました。月に二回は、洒落たお店の料理の写真が上がっているのです。
湯気の立つ肉、綺麗に盛られた皿。仲間と乾杯するグラスまで写っていました。
「今夜も贅沢しちゃった」
そんな一言まで添えられていました。
(お金がないって、言ってたよね)
喉まで出かかった言葉を、私は静かに飲み込みました。
金額のことより、こうして外食を楽しむ余裕はあるのに、私への2万はすっかり忘れたままなのか。その事実が、じわじわと胸に重く残ったのです。
やがて母の誕生日に、家族が集まりました。久しぶりに顔を合わせた兄は、上機嫌で箸を進めています。
「いやあ、最近出費が多くてさ。参っちゃうよ」
その一言で、胸の中の迷いがすっと消えました。ここで言わなければ、この2万は一生このままだ。私は声を荒らげることもなく、そっとスマートフォンを取り出して、二年前の振込明細を兄に見せたのです。
「これ、もう半年になるよ。お金の貸し借りは、きちんとしよう」
日付と金額がはっきり残った画面を前に、兄は言葉に詰まりました。
ごまかしようのない記録を突きつけられ、さっきまでの上機嫌が嘘のように、ばつの悪い顔になっていきます。
「……悪かった。すっかり甘えてたよ」
兄はその場でスマホを開き、二年越しの2万円を私の口座へ振り込みました。母に気づかれないよう、テーブルの下でそっと。
家族だからこそ、お金のことはうやむやにしてはいけない。冷静に線を引いたことで、こじれかけていた兄との関係は、かえってすっきりと元通りになったのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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