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「来週には必ず返すから、2万だけ助けて」借りたきり一年半返さない弟→事情を知った母の一言

車検代として貸した2万円
三年前、弟から珍しく改まった声で電話がかかってきました。
「来週には必ず返すから、2万だけ助けて」
車検代の支払いに、少しだけお金が足りないというのです。
金額は2万円でした。実の弟が困っているのに、細かく事情を聞くのも冷たい気がして、私はその日のうちに指定された口座へ振り込みました。
ところが、約束の週を過ぎても返金はありません。
こちらから連絡すると、弟は申し訳なさそうに答えました。
「ごめん。今月、思ったより出費が多くてさ。給料が入ったら返すから」
私はその言葉を信じて待ちました。
しかし翌月になっても、その翌月になっても、2万円は戻ってきませんでした。
何度か返済日を決めましたが、そのたびに「今月は厳しい」「来月には必ず」と先延ばしにされます。
そのうち、催促する私のほうが細かい人間のように思えてきて、連絡する回数も減っていきました。
貸してから一年ほど過ぎた頃、弟が新しいスマートフォンを買ったと知りました。
さらに、友人と温泉旅行へ行った写真まで楽しそうに見せてきたのです。
旅行へ行く余裕はあるのに、私への2万円は返さない。
そう考えると、金額以上に、弟から軽く扱われているような気がして胸がざらつきました。
それでも、たった2万円で兄弟の関係を悪くしたくないと思い、私はそれ以上強く言えずにいました。
事情を知った母の言葉
それから半年ほどたったある日、私は実家で母と二人きりになりました。
弟の近況を尋ねられたことをきっかけに、私はこれまで黙っていた2万円の話を打ち明けました。
母は驚いた顔をして、しばらく黙って聞いていました。
「そんなに長い間、返してもらっていないの?」
「何度か言ったんだけど、毎回先延ばしにされてさ。もう言うのも疲れたんだ」
私がそう答えると、母は表情を曇らせました。
「あなたが我慢して終わらせる話じゃないでしょう。借りたものを返すのは、家族でも同じよ」
その日の夜、母は弟に電話をかけました。
後日、母から聞いたところによると、弟は最初、「今月も余裕がない」と言い訳をしたそうです。
しかし母は、声を荒らげることなく、はっきりと言いました。
「新しいスマホを買ったり旅行へ行ったりするお金があるのに、お兄ちゃんへの返済だけ後回しにするのはおかしいでしょう」
「身内だから待ってもらえると思って甘えているなら、それは違います。今週中に返しなさい」
弟はしばらく黙ったあと、「分かった」と答えたそうです。
数日後、私の口座に弟から2万円が振り込まれました。
その直後、短いメッセージも届きました。
「遅くなって悪かった。甘えてた。本当にごめん」
返ってきたのは、貸した2万円だけではありません。
一年半もの間、曖昧なままになっていた兄弟のけじめも、ようやく取り戻せた気がしました。
母に話していなければ、私はきっと今も「家族だから仕方がない」と自分を納得させていたと思います。
身内であっても、借りたものは返す。
当たり前のことを曖昧にしない大切さを、改めて感じた出来事でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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