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「やばい、動けない」高熱で寝込んだ妻。だが、看病してくれると思った夫が冷蔵庫を開けた理由に絶句

やばい動けない高熱で寝込んだ妻だが看病してくれると思った夫が冷蔵庫を開けた理由に絶句

キッチンの棚で気づいた違和感

夫はいつも穏やかで、子育てにも家事にも文句を言わない人です。

怒鳴り声を聞いた記憶もありません。ただ、家の中の物の位置だけは、昔から異常なほど細かいのです。

私や子どもが少し動かしただけで、いつの間にか黙って元の場所に戻されています。リモコンも、玄関のスリッパも、本棚の文庫本も、気づくと笑ってしまうくらい正確に揃っているのです。

その日は気合を入れてキッチンを大掃除して、ついでに調味料の並び順を使いやすい順に変えました。

塩、砂糖、醤油、油。私の手の届きやすい順番に並べ替えて、満足して眠りに就きました。これでようやく料理がしやすくなる、そう思っていました。

夕食前に夫が一度キッチンを覗いて、棚をじっと眺めていたのには気づいていましたが、その時は何も言いません。

深夜に戻されていた順番

翌朝、何気なくキッチンに立って凍りつきました。私が並べ替えたはずの調味料が、すべて元の順番に戻っているのです。

寝る前に確かに変えたはず。子どもはとっくに就寝していたし、家族の中で起きていたのは、夫だけ。朝食の席で軽く注意すると、夫は薄く笑って答えました。

「落ち着かないだけ」

怒っているわけでも、否定するわけでもなく、ただ淡々とそう繰り返します。深夜にベッドを抜け出し、音を立てないようにキッチンへ降りて、瓶の位置を一本ずつ確認していたのかと想像すると、背中がひんやりしました。

私が寝ている間に、暗いキッチンで黙々と並びを直す夫の姿が頭から離れません。それからの数日、私は気をつけて毎晩同じ並びを保つようにしましたが、頭のどこかで「見られている」という感覚が消えませんでした。

 

決定的だったのは、私が高熱で寝込んだ日のことです。

(やばい、動けない)

朝から動けず、ベッドで唸っていた私のところに夫が階段を上がってくる音が聞こえました。

声を掛けてくれるのだと思ったのに、足音は寝室の前を通り過ぎ、まずキッチンへ向かいました。

前日に飲み物を出すために動かした調味料を、一本ずつ元の並びに戻し終えてから、ようやく寝室の扉が開きます。

「大丈夫?」

そう微笑む夫の顔が、私には別の生き物に見えました。

妻が高熱で動けない朝、最初に整えたのは枕元の水ではなく、調味料の並び。妻より瓶の位置を優先する人と20年近く暮らしてきた事実に、ぞっとして声が出ませんでした。

それから私は、台所のものを動かす度にどこかで彼の目を意識するようになっています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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