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「公園で、なんで僕を無視したの」一度会っただけの男から届き続けたDM。しつこすぎる男をブロックした結果

「公園で、なんで僕を無視したの」一度会っただけの男から届き続けたDM。しつこすぎる男をブロックした結果
たった一度、話しただけの人
二十代の頃、友人に誘われて入ったバーで、隣に座った男性と少しだけ話した。
共通の話題で盛り上がって、別れ際にSNSのアカウントを交換した。それだけの、どこにでもある夜だった。
「連絡先、交換しません?」
軽い気持ちで応じたのを、翌日には忘れかけていた。
人当たりのいい人だな、くらいの印象しか残っていなかった。
仕事を終えて、いつもの道を歩いて帰る。途中に小さな公園があって、私は毎日そこを通り抜けていた。
ブランコと、古びたベンチがひとつあるだけの、なんてことのない公園だ。
その日も同じように角を曲がると、ベンチのそばに彼が立っていた。
心臓が跳ねた。偶然だと思う。
思うのに、足がすくんだ。昨日会ったばかりの人が、なぜ私の帰り道にいるのか。
私はとっさに下を向いて、気づかないふりをして早足で通り過ぎた。振り返る勇気は、どうしても出なかった。
見ていた、と言われて
家に着いてしばらくして、スマホが光った。
昨日交換したばかりのアカウントから、メッセージが届いていた。
「公園で、なんで僕を無視したの」
指先が冷たくなった。無視したことに、気づかれていた。
「ごめんなさい、全然気づかなくて」
咄嗟にそう嘘をついた。波風を立てたくなかった。けれど返ってきた一文で、私は完全に凍りついた。
「こっちを見てたよね」
見ていない。下を向いて歩いていた。それなのに、彼はこちらの様子をずっと目で追っていたのだ。
たった一度話しただけの相手が、私の帰り道を知っている。その事実だけが、部屋の中でずっしりと重かった。
翌日も、こわごわ同じ道を通った。すると、また彼がいた。同じ場所に、同じように立って、こちらを見ている。
「今日も会えたね」
その一言が、背筋を這い上がってきた。私は会釈だけして、逃げるように角を曲がった。
「どこ行くの」
「もう帰っちゃうの?」
私はその日から、遠回りになる別の道を選んで帰ることにした。
公園には二度と近づかなかった。それでもメッセージは絶えなかった。
「今日はいなかったね」
「なんで返してくれないの」
通知が光るたびに、指が震えた。
偶然かもしれない。あの人はただ、たまたまあの公園にいただけなのかもしれない。何度もそう言い聞かせた。でも、無視を見抜かれた夜のことを思い出すと、どうしても信じきれなかった。
結局、私は震える指でそのアカウントをブロックした。通知が途切れて、静かになった。
それでもしばらくは、帰り道であの公園の角を曲がるのが怖くて、遠回りの道を歩き続けた。
あれは、ただの偶然だったのだろうか。今も、答えは出ないままだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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