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「うちのベランダだ、勝手でしょ」生ゴミを何日も放置し悪臭を漂わせた隣人。注意しても改善しなかった夏

「うちのベランダだ、勝手でしょ」生ゴミを何日も放置し悪臭を漂わせた隣人。注意しても改善しなかった夏
夏の風に混じる異臭
分譲マンションに越して、数年が過ぎた頃の話です。ある夏の朝、ベランダで洗濯物を干していると、鼻を突くような嫌な匂いが風に乗って流れてきました。
もとをたどると、匂いはお隣のベランダから漂っていました。仕切り板の向こうに、生ゴミを入れた袋がいくつも積まれています。回収日はとうに過ぎているのに、袋は何日もそこに放置されたままのようでした。
気温の高い日が続くと、匂いはいっそう濃くなります。窓を開けて風を入れることも、洗濯物を外に干すことも、だんだんためらうようになっていきました。
お隣は五十代くらいの女性で、廊下で会えば挨拶を交わす程度の間柄です。面と向かって「臭います」と告げるのは、あまりに角が立つ気がして、どうしても言い出せませんでした。
規約を突きつけられた隣人
悩んだ末、私は管理会社に相談しました。数日後、全戸のポストに「ベランダなど共用部へのゴミ放置は厳禁」と書かれたチラシが配られましたが、お隣の光景は何ひとつ変わりません。ある日、廊下で顔を合わせたとき、私はやんわりと切り出しました。
「あの、ベランダのゴミの匂いが、少し気になっていて」
「うちのベランダだ、勝手でしょ」
悪びれもせず言い放ち、お隣はさっさと部屋へ引っ込んでしまいました。それでも私は諦めず、写真を添えて管理会社に再度相談しました。すると担当の方は、はっきりとこう告げたのです。
「ベランダは専有使用が認められた共用部分です。用法は管理規約で定められています。管理組合と相談のうえ、書面で是正をお願いします」
後日、理事会の名で正式な是正通知が、お隣へ届けられました。規約の条項番号と、改善が見られない場合は総会で対応を協議する旨まで、はっきりと記されていたそうです。
紙一枚のチラシには動じなかったお隣も、自分の部屋だけに宛てられた規約違反の通知には、さすがに黙っていられなかったようです。その週末、ベランダから袋が一つ残らず片づけられていました。
後日、廊下で会ったお隣は、ばつが悪そうに目をそらしながら、小さな声で言いました。
「……回収日まで、部屋で保管することにしたから」
それきり、あの饐えた匂いが風に乗ってくることは、二度とありませんでした。ルールは、正しく突きつけてこそ意味を持つ。夏の澄んだ空気を吸い込みながら、私はそう実感したのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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