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「おばあちゃんも、きっと喜んでるね」火葬を待つ重い時間。だが、子供の行動で空気が変わった瞬間

火葬を待つ待合室
祖母が亡くなり、身内が集まってその葬儀を執り行いました。
長く生きてくれた祖母でしたが、いざ見送るとなると、やはり胸にこたえるものがありました。
みんなで囲んだ食卓や、優しかった笑顔が、次々とよみがえってきます。
火葬場に移り、私たちは炉に祖母を送り出しました。
あとは、すべてが終わるのを、待合室でただ待つばかりです。
広い部屋には、親族が静かに腰かけていました。
誰もが言葉少なで、お茶をすする音だけが、ときおり小さく響きます。
悲しみと疲れが入り混じった、重く長い時間でした。
ふだんは元気な子どもたちでさえ、その場の空気を察してか、身じろぎもせず、じっと大人しく座っていました。
張り詰めた空気の中で
そんな中、じっとしていられなくなったのは、親戚の小さな子でした。
まだ5歳の男の子で、長い待ち時間に、すっかり退屈してしまったのでしょう。しきりに体を揺らしては、そばの母親に小声で話しかけていました。
もぞもぞと体を動かしていたかと思うと、その子は突然、立ち上がりました。
そして、当時はやっていた一発ギャグを、大きな声で叫んだのです。
あまりに場違いな一言に、両親は真っ青になって、慌ててその子をなだめようとしました。
しずかな待合室に、その無邪気な声だけが、ぽんと響き渡ったのです。
ふっと和らいだ空気
一瞬、誰もが言葉を失いました。
けれど、次の瞬間、こらえきれずに、誰かがふっと吹き出してしまいました。
それがきっかけでした。
張り詰めていた空気がゆるみ、あちこちから、静かな笑いがこぼれていきました。
叱るに叱れず、大人たちは肩を震わせています。
子どものきょとんとした顔が、なおさらおかしかったのです。
「おばあちゃんも、きっと喜んでるね」
誰かがそう言うと、みんなが深くうなずきました。
子ども好きだった祖母のことです。
あの子のあの一言を、天国できっと笑って見ていたに違いありません。
悲しみが消えたわけではありません。それでも、あの子の無邪気な声が、重く沈んだ場を、少しだけ明るくしてくれました。
気を張っていた身内の顔にも、いつのまにか、やわらかな表情が戻っていました。祖母を見送るあの日を、私は今も、どこか温かな気持ちで思い出せるのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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