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「玄関の箱に、入れておいたわ」私の家で回覧板が2日も止まっていた。私も気づかなかった理由に絶句

玄関の箱に入れておいたわ私の家で回覧板が2日も止まっていた私も気づかなかった理由に絶句

4軒同時に建った年

数年前、うちの並びの空き地に新築が4軒建ちました。

半年もしないうちに、どの家にも表札が出ています。

若い夫婦、小さな子どものいる家、犬を飼っている家。班の顔ぶれは、その年にすっかり入れ替わりました。

回覧板は、その4軒のうちの一軒からうちが受け取って、次へ回す順番です。

以前は玄関先で少し立ち話をしてから受け取るのが普通でした。

「はい、次お願いね」

そう言って渡してくれた前の住人の方は、もう引っ越してしまいました。

2日、止まったまま

順番が新しい方に変わってから、回覧板がうちで止まるようになりました。

正確には、私が気づかない場所に置かれていたのです。

夏祭りの案内が回った週のことです。

金曜の夕方に、班長さんから電話がありました。

「回覧、そちらで止まってるみたいなんだけど」

「うちには、まだ来ていないんです」

「2日前に、回したって言ってるのよ」

受話器を置いて、玄関の外を見ました。

門扉の脇に置いてある宅配ボックスの蓋を開けると、回覧板が底のほうに入っていました。

「入ってました。宅配の箱の中に」

押さない主義なの

翌朝、ごみを出しに行くと、その家の奥さんが玄関先の鉢に水をやっていました。

思いきって声をかけます。

「回覧板、お預かりできていなくて。声をかけていただけると助かります」

「玄関の箱に、入れておいたわ」

じょうろを持ったまま、あっさりとそう返されました。

「気づかないことがあって。2日、止めてしまって」

「うちは、そういうやり方なの」

悪気があるようには見えませんでした。

むしろ、こちらの手をわずらわせないつもりだったのだと思います。

ただ、あの箱は道からは見えない位置にあります。

話しているところへ、自転車を押した班長さんが通りかかりました。

「回覧、うちの班だけ順番が長いのよね。皆さん、一声かけて手渡しにしませんか」

「留守のときは」

「そのときは箱で構いません。次の家に電話を一本、それだけで」

奥さんはじょうろを置いて、少し考えてから小さくうなずきました。

次の回覧から、うちのインターホンが鳴るようになりました。

出ていくと、奥さんは板を差し出して、それだけ言って戻っていきます。

「はい、次お願いね」

前の住人の方が使っていた言葉と、同じでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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