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「友達とご飯行ってくる」→「了解」夜になっても既読すらつかない彼女。仕事帰りに見た最悪の光景とは

「友達とご飯行ってくる」→「了解」夜になっても既読すらつかない彼女。仕事帰りに見た最悪の光景とは
既読のつかないメッセージ
付き合って2年。そろそろ結婚をと、指輪のことまで考えはじめていた頃だった。
その日の昼、彼女からメッセージが届いた。
「友達とご飯行ってくるね」
「了解」
そう軽く返した。
彼女は普段、メッセージの返信がとても早い。
なのにその日は、夜になっても既読がつかなかった。
(いつもなら、すぐ返ってくるのに)
仕事帰りの足が、なぜか重かった。残業を終えて駅前の通りに差しかかったとき、明るいカフェのガラスが目に入った。中の客の顔まで、はっきり見えるほどの明るさだ。
何気なく目をやって、足が止まる。
その向こうに、彼女がいた。
向かいには、知らない男。
彼女はその男の腕に、軽く触れて笑っていた。友達とご飯のはずだった。
さっきまでの胸騒ぎが、いちばん嫌な形で現実になっていく。
震える声で踏み込んだ
気づいたら、店のドアを押していた。心臓の音がうるさい。
テーブルの前に立つと、二人がこちらを見上げた。
俺は彼女だけを見て、声を絞り出す。
「その人、誰?」
彼女の表情が、一瞬で固まった。
笑顔のまま、目だけが泳いでいる。
向かいの男は気まずそうに目をそらし、コーヒーカップに視線を落とした。
「えっと、これは…その」
彼女の口元が、何度か動いては止まる。長い沈黙が続いた。
やがて、彼女は観念したように、小さく言った。
「ごめん。最近ずっと、会ってて……」
その一言で、すべてが分かった。胸の奥が、すっと冷たくなる。
俺は深く息を吸って、できるだけ静かに告げた。
「そう。じゃあ、もういいよ」
「待って、ちゃんと話を」
「2年付き合って、君が選んだのがそれなんだろ。今ので全部わかった」
「違うの、これには事情が」
「事情があるなら、隠れて会わないよ。元気で」
彼女は何か言いかけて、言葉を飲み込んだ。
頬がこわばり、視線が落ちていく。向かいの男は一度も顔を上げず、ただ膝の上で手を握っている。
取り乱して怒鳴ることもできた。けれど、それをした瞬間に、自分まで惨めになる気がした。
俺は伝票を取り、自分のぶんの代金を置いてテーブルに背を向けた。振り返らずに、店のドアを押す。ガラス越しに、立ち尽くす二人がだんだん小さくなっていく。
追いかけてくる足音は、最後までなかった。
夜風が、思っていたよりずっと冷たくて、そして気持ちよかった。みじめに泣きわめくより、自分の足で出てこられたことが、今はただ誇らしい。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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