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「えっ、なんでここに!?」カナダで姉と乗ったエスカレーター。上りと下りが交差した瞬間、姉が見たものの正体

大学生だった夏、姉とカナダで過ごした3週間
大学生だった頃、姉と一緒にカナダのバンクーバーへ3週間のホームステイに出かけたことがある。
観光ではなく語学留学に近い形で、特に毎日の予定はきっちり決めずに、その日の気分で街へ出る生活だった。
地元の人が通うようなパン屋に寄ったり、海沿いを散歩したり、目的のないままバスで遠出してみたり。日本では味わえないペースに、姉と二人で慣れていく時間を楽しんでいた。
滞在後半のある日、二人で街の中心の繁華街へ買い物に出かけた。
日本人観光客とすれ違うことはあっても、見覚えのある顔に出会うはずがない遠い土地だ。私たちもそう思って、特別意識せず大きな商業ビルへ入った。
何気なく乗ったエスカレーターでの、ほんの一瞬の交差
商業ビルの上階へ向かおうと、何気なくエスカレーターに乗った時のことだった。
並んで立つほどの幅もない、ごく普通のエスカレーターだ。私が先に乗り、姉がワンステップ下に立っていた。
中ほどまで上がったあたりで、向かい側の下りエスカレーターから人が降りてくるのが視界の端に映る。
「えっ、なんでここに!?」
姉が小さく声を上げ、ほぼ同時に下りの中ほどにいた女性がこちらを見て足を止めるように振り返った。
上りと下りの中央が交差した、本当に一瞬の出来事だった。二人の視線がぴたりと合ったあと、姉と相手の顔がほぼ同時に固まり、こらえきれずに「やだ何で」とほぼ重なって声をあげる。
横で見ていた私の方が、状況についていけずに眉を寄せた。
上から降りた階で再会した、姉の友人
姉と相手の女性は、二つ上の階で改めて落ち合った。
聞けば、姉の大学時代の友人で、互いに「今度カナダに行く」と話していたものの、具体的な場所も日程もすり合わせていなかったらしい。
同じ国にいるのは知っていても、まさか海外の繁華街で、しかも上りと下りのエスカレーターが交差する一瞬で気づいて振り返るとは、本人同士も信じられないという顔をしていた。
少しでも私たちの移動が早ければ、相手の到着が遅ければ、すれ違いには気づきもしなかっただろう。
私はただ横にいただけなのに、二人が固まった一瞬の表情があまりに映画のワンシーンのようで、無意識のうちに腕の毛がぞわっと立ち上がった。
あれから20年近く経つが、エスカレーターに乗るたび、いまも反対側のステップに目が行ってしまう。説明のつかないシンクロが、人と人のあいだに本当にあるのかもしれないと、いまも思う。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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