Share
「彼女いないんだよね」一人暮らし独身を装い続けた職場の先輩。だが、同僚が告げた事実に絶句

「独身一人暮らし」を強調していた職場の先輩
30代の頃、職場に何かと面倒見のいい先輩がいました。
年は私の3つ上で、同じ部署の他に頼れる先輩がいなかったこともあり、入った当初からよく相談に乗ってもらっていたんです。
仕事終わりに後輩数人で食事に行くこともあり、その輪の中心はいつもこの先輩でした。
先輩は折に触れて、一人暮らしで気楽だと話していました。
誰かが「いい人いないんですか」と聞けば、毎回ほぼ同じ言葉が返ってきます。
「彼女いないんだよね」
そのあと「探してるんだけどなかなか」と笑うのが定番でした。
休日の予定を聞いても「一人で部屋掃除して終わり」と返し、誰か紹介してほしいと冗談混じりに言うこともありました。
私も同じ独身として軽く話を合わせていて、すっかりそういう関係だと思い込んでいたんです。
他部署の同僚から聞かされた決定的な一言
そんなある夜、別件で他部署の同僚と飲んでいたときのことでした。
会話の中で、何の脈絡もなく先輩の名前が出てきたんです。同僚は手元のグラスを置きながら、こちらに念押しするように言いました。
「あの先輩、2年付き合ってる彼女いるよ」
一瞬、頭の中が止まりました。
聞き間違いかと思って何度か聞き返しましたが、同僚はあっさり「みんな知ってる話だよ」と続けます。
さらに、お相手は社外の人で、しょっちゅう先輩の部屋にも来ているらしい、という具体的な話まで出てきました。
その瞬間、ここ数ヶ月の会話が一気に頭の中を巡りました。
誰かいい人いないかと笑っていた顔、自分は一人で気楽だと強調していた口ぶり、休日の予定を曖昧にぼかしていた様子。
すべてが嘘の上に積まれていたのだと気づき、背中がすっと冷たくなりました。
何のために嘘をつき続けたのか
飲み会の翌週から、私は意識して先輩との距離を取りはじめました。仕事の質問は他の人に振り、食事の輪からも少しずつ離れていきました。
先輩は最初こそ「最近付き合い悪いね」と声をかけてきましたが、こちらが事務的に流していくうちに、次第にそれもなくなりました。
不思議なのは、私と先輩の間に色っぽい話など一度もなかったことです。
プライベートに踏み込むようなやり取りもなく、ただの先輩と後輩の関係でした。
それなのに、なぜ彼女の存在をあそこまで徹底的に隠していたのか。一体何の意味があったのか、いくら考えても答えが出てきません。
真意を直接問い質す気にもなれず、関係はそのまま自然に薄れていきました。事実関係そのものより、平然と独身を装い続けていたあの数ヶ月の空気を思い出すと、いまも釈然としない気持ちだけが残るんです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


