MENU

Share

HOME LIFESTYLE STORY COLUMN

「兄貴、いい物件見つけたよ!」マンション購入をおすすめする叔父。だが、夫が暴いた叔父の企みとは

兄貴いい物件見つけたよマンション購入をおすすめする叔父だが夫が暴いた叔父の企みとは

義実家から舞い込んだ家の話

夫の叔父から、義父経由でうちに連絡が入った。

「いい物件見つけたよ!」

叔父はそう前置きして、いい条件の家が今なら安く出ていると持ちかけてきた。義父からも「頭金は俺が手伝うから」と添えられる。義父が金銭面まで援助してくれるなら有り難い話だし、最近の不動産価格を考えれば、マンション購入を検討していた私たちには渡りに船にも思えた。

週末、義実家のリビングで叔父も交えて話し合いの場が設けられた。叔父はリフォーム前の写真と簡単な間取り図を広げ、駅距離と価格の安さを繰り返し強調する。義父は満足げに頷くばかりで、私たち夫婦はそのまま前のめりに引き込まれそうになった。

ただ、夫だけは打ち合わせの最中から首をひねっていた。

「条件、ちょっと盛り過ぎじゃない?」

帰り道、夫はぼそりと呟いた。築年数、駅距離、坪単価。叔父の話と実際の市場感のズレが、いくつも引っかかったらしい。家に帰り着くまでに、夫は何度もスマホで相場を確かめ直していた。

夫が暴いた事務所の正体

夫は翌週末、登記簿と近隣の相場を片っ端から取り寄せた。出てきた数字は、叔父が言っていた条件と真逆だった。築年数も価格もかなり悪く、安いどころか割高な物件だ。周辺で出ている同条件の家と比べても、二割ほど上乗せされた値段で持ちかけられていたことになる。

さらに用途欄を見て夫が固まる。物件はずっと事務所として登記され、借主の名前には叔父の屋号が並んでいた。叔父はそこに住んでおり、別の家に引っ越したいが、事務所そのものは手放したくない。だから実の兄である義父と、甥である夫を巻き込んで買わせるつもりだったのだ。

「兄貴を騙して、俺にまで押しつけるつもりだったのか」

夫は手の中の書類を握りしめて、低い声でそう呟いた。私はその横顔を見ながら、義父まで利用された構図の悪質さに鳥肌が立った。義父は叔父の話を疑いもせず、孫のためになるならと頭金まで申し出ていたのだ。

その夜、夫は義父の家へ書類を持って向かった。義父は最初こそ「弟がそんなことをするわけがない」と渋ったが、登記の写しを並べられて沈黙する。やがて叔父が呼びつけられ、夫がはっきりと突き付けた。

「家族を金づるにするのは、今日で終わりだ」

叔父は青ざめたまま、何の言い訳もできなかった。義父は黙って頭を下げ、契約の話はその場で白紙になる。家族を平気で騙そうとした親族の本性が、一枚剥がれた瞬間だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

ほかの小説も読む

CHARACTERS

登場人物から探す

THEME

テーマ・シチュエーションから探す

ENDING

結末から探す

最も人気の短編小説

もっと見る >

スカッとする短編小説

もっと見る >

モヤモヤ短編小説

もっと見る >

ゾッとする短編小説

もっと見る >

LINEの短編小説

もっと見る >

実体験をもとにした短編小説

もっと見る >

恋愛トラブル

もっと見る >

ハラスメント

もっと見る >

金銭トラブル

もっと見る >

浮気・不倫

もっと見る >

仕事のトラブル

もっと見る >
ふと心に引っかかった「モヤモヤ」
思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」

その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

応募フォームはこちら

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

website
前の記事

「あんたのとこに、うるさいって苦情入れたから!」仕事で不在の私を犯人にした近所の住人。だが、真犯人が判明すると

GLAM Lifestyle Editorialのすべての記事を見る

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

特集記事

Ranking