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「おはようございます」と声をかけるたびに無視した先輩→エリアマネージャー交代で退職したけど胸に残るモヤモヤ

「おはようございます」と声をかけるたびに無視した先輩→エリアマネージャー交代で退職したけど胸に残るモヤモヤ

返ってこない朝の挨拶

20代のころ、アパレルショップで働いていた。入りたての私はバックヤードで着替えながら「おはようございます」と声をかけた。

「おはようございます」

シフトが同じ先輩社員は、私の声が聞こえていないかのように顔を上げもしなかった。鏡に向かって制服の襟を直し、こちらを一度も見ない。

最初は聞こえなかったのかなと思った。

でも翌日も、その次の日も同じだった。バイトの同期に聞くと「あの人、バイトには絶対挨拶しないよ」と笑いながら教えてくれた。

確かに、そうだった。店長や担当の社員が来ると先輩の表情がぱっと変わった。「お疲れさまです!」と声を弾ませ、積極的に話しかける。数分前まで無言だった人と同一人物とは思えない。

上司の前だけ別人になる先輩

仕事で分からないことを聞こうとして先輩に近づいた日がある。ちょうど店長が近くにいなかったタイミングだった。

「あの、この商品の在庫確認なんですけど」

先輩は手元を見たまま、ひとことも返さなかった。気まずい沈黙が続いたあと、先輩は棚の整理を始めて会話を終わらせた。

腹が立つというより、じわじわと疲れていった。毎日あの空間に入って、無視を受け続け、それでも接客のスイッチを入れて笑顔をつくる。バイト仲間と休憩室でこっそり愚痴をこぼしながら、それぞれ気持ちをやり過ごしていた。

そんな状況がしばらく続いたある時期、担当のエリアマネージャーが変わった。新しいマネージャーは店舗を回る際にバイトスタッフにも丁寧に声をかけ、現場の雰囲気を細かく見る人だった。

退職という結末に残ったモヤモヤ

交代から数週間後、先輩がそのマネージャーに直接注意を受けたと聞いた。「社会人として基本の挨拶もできていない」という内容だったらしい。長く勤めていた先輩にとって、それは相当堪えたようだった。

しばらくして、先輩は退職した。

私は正直なところ、スカッとするかと思っていた。でも実際に聞いたとき、胸に残ったのはどこか釈然としない感覚だった。

長年あの職場に貢献してきた人が、一度注意されてすぐいなくなった。その結末がすっきりするかというと、そうでもない。先輩は変われなかったのか、変わろうとしなかったのか。

「おはようございます」が返ってこなかった日々は、ずっと記憶に残っている。それが単純な悪意だったのか、別の何かだったのか、いまも分からないのでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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