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「俺のご飯どうなるの?」体調不良で寝込む妻への心無い一言。無言で千円札を突き出した後の夫の慌てぶり

高熱に苦しむ妻に向けられた容赦ない言葉
頭痛がひどく、全身の関節がギシギシと痛みます。
朝から急に熱が出始め、体温計は37.3度を上回っていました。私は起き上がる気力すらなく、ベッドに横たわったままです。
家事などできるはずもなく、ただぼんやりと天井を見つめて時間が過ぎるのを待っていました。心細さと体調の悪さで、息をするのも苦しいと感じていた夜のことです。
玄関のドアが開く音がして、夫が帰ってきました。
「ただいま。なんで部屋真っ暗なの?」
リビングの電気がついていないことに不満を漏らしながら、夫が寝室を覗き込みます。
私が荒い息をしながら、おでこに冷却シートを貼って寝ている姿を見た夫。普通であれば「大丈夫?」「何か買ってこようか?」と気遣うはずです。
ところが、夫の口から出たのは信じられない言葉でした。
「えっ、寝てるの?俺のご飯どうなるの?」
心配する素振りすら見せない、完全に自分勝手な第一声。熱でぼんやりしていた私の頭に、冷や水ならぬ熱湯を浴びせられたような瞬間でした。
言葉を失うほどの怒りと、焦る夫
「俺のご飯どうなるの?」という言葉が頭の中を駆け巡り、私の中で何かの糸がプツンと切れました。
悲しいという感情よりも先に、激しい怒りが湧き上がってきたのです。
私は何も言わず、ふらふらする体を気力だけで起こしました。そして、枕元にあった自分のバッグから財布を取り出します。
「え、急に何してるの?」
不思議そうな顔をする夫を完全に無視して、私は財布から千円札を一枚取り出しました。そして、夫の目の前にあるサイドテーブルに、ピシャリ!と音を立てて千円札を置いたのです。
「……っ!」
私の尋常ではない雰囲気と、一言も発しない冷たい態度。それでようやく「やってしまった」と気づいたのでしょう。夫の顔から一気に血の気が引いていくのが分かりました。
「あ、ごめん!そういう意味じゃなくて、今すぐ買ってくる!」
夫は慌てて千円札をひったくるように手に取ると、逃げ出すように寝室から出ていきました。
数十分後。息を切らして戻ってきた夫の手には、コンビニのレジ袋が握られていました。
「ほら、栄養ゼリーとスポーツドリンク!食べやすそうなプリンも買ってきたよ!」
自分のお弁当だけでなく、私のためのゼリーや飲み物を大量に買ってきて、必死にご機嫌を取ろうとする夫。
その滑稽な姿に少しだけ怒りが収まり、私はゼリーを一口食べました。
熱が下がったら、みっちりとお説教してやろう。そう心に決めながら、私は再び目を閉じました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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