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「ちょ、じゃあこの仕事はどうするのー!」半休を出した私に文句を言う同僚。だが、私が半休を出した本当の目的とは

「ちょ、じゃあこの仕事はどうするのー!」半休を出した私に文句を言う同僚。だが、私が半休を出した本当の目的とは

毎日のように押し付けられる仕事

席が隣の同僚は、仕事はそれほど早くないのに、休憩時間や有給の権利ばかりはきっちり主張する人だった。

みんなが残業して片付けている時間でも、彼女だけは定時きっかりに席を立つ。

「お先に失礼しまーす」

明るく手を振って帰っていく後ろ姿を、何度見送ったかわからない。

残された仕事は、そのまま誰かの机に転がる。

やむを得ず私が引き受けたこともある。家庭がある人もいる、体調が悪い日もある。お互い様だと思い直していた。

けれど、ある時期から違和感が膨らんできた。

彼女は最初から、定時で終わらせる気がない。

途中で長い雑談を挟み、立ち上がる回数が多く、終業の三十分前にはもう帰り支度を整えはじめる。

終わらない案件を私の前に置きながら、自分のスマホをのぞいて笑っている日もあった。

「これ、明日でも大丈夫ですよね」

やわらかい口調で言いながら、こちらの返事を待たずに席を立っていく。

明日でも大丈夫なものは、結局、私の今夜に積み上がるだけだった。

(これは、優しさで抱え込んだら永遠に変わらないやつだ)

午後から半休、彼女の机に残された束

その日、私は朝のうちに半休を申請した。

午後から私用、と一行だけ書いて出した。

昼休みが明け、私が荷物をまとめはじめると、隣の彼女の表情が固まった。

机の上には、彼女自身の仕事と、私から自然に流れてくる前提でいた仕事が、束になって残っている。

「ちょ、じゃあこの仕事はどうするのー!」

困惑というより、なじるような声だった。

直属の課長に相談に行こうと立ち上がりかけた彼女は、私と目が合った瞬間に止まった。

「どうしてもなら、自分の仕事は自分でやるでも普通でしょ」

静かに告げて、私は会社を出た。

エレベーターの中で、心臓だけがやけに速かった。

怒鳴ったわけでもないのに、これほど神経を使うことだったのだと、降りる階の表示を見ながら息を整えた。

翌朝、隣の課の人が教えてくれた。

彼女は昨夜、初めて遅くまで残業して帰ったらしい。

証拠を突きつけたわけでも、声を荒げたわけでもない。

それでも残ったのは、「ようやく」と「やっと」が混ざった、明るくない感情だった。

一度の半休でしか動かない関係性が、これからもこの席の隣で続いていく。そう思うと、達成感より先に、薄いモヤモヤが胸に降りてきた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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