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「何に使ってるかわからない金ですよね?」町内会費を回収する集金担当者。だが、支払いを断った結果

「何に使ってるかわからない金ですよね?」町内会費を回収する集金担当者。だが、支払いを断った結果
一人になった実家に届いた集金
両親がここ数年で相次いで他界し、私は相続した実家で一人で暮らしている。
広い家に独り、静かな日々だ。
そんなある月、玄関先に町内会の集金担当の男性が立っていた。
長らく顔を合わせる人といえば、月に一度のこの集金くらいだった。
「今月の町内会費、ひと月五百円、年で六千円ね」
受け取った私は、ふと引っかかって尋ねた。
「うち、今は私ひとりなんです。三人で住んでいた頃と同じ額なんですか」
「単身でも全世帯同額です」
「昔からそういう決まりなんで」
悪気のない口調だった。だが、その「決まりだから」の一言が、なぜか妙に胸に残った。
何に使っているのか誰も知らない
翌月、私は集金に来た担当者に、もう一歩踏み込んで聞いてみた。
「この会費、何に使われているんですか。収支の報告って、どこかで見られますか」
「いやあ、私はただ集めて回ってるだけでして…。会計のことは、ちょっと分からないですねえ」
「総会の資料とか、明細はないんでしょうか」
「そういうのは特に配ってないと思いますよ。昔からなんとなく、みんな払ってるもんですから」
担当者は申し訳なさそうに頭をかいて帰っていった。何に使われ、誰がいくら管理しているのかすら、出てこない。
回覧板すら近頃は回ってこず、祭りの案内も来ない。ゴミ集積所の掃除当番だけはきちんと回ってくるのに、肝心の会費の行き先だけが見えなかった。私には、年六千円に見合う恩恵がまるで思い当たらなかった。
払わないと決めた朝のすっきり
調べてみると、町内会費の支払いは法律上の義務ではないと分かった。
任意の団体への、あくまで任意の負担なのだ。
一人暮らしで、昨今の物価高もあって家計に余裕はない。
使い道も分からず、リターンも見えないものに、毎年六千円を黙って払い続ける理由が、私には見つからなかった。
去年、次の集金が来たとき、私は静かに、しかしきっぱりと告げた。
「すみません、今後は会費の支払いを辞退させてください」
「えっ、辞退ですか。あの、決まりでして…」
「何に使ってるかわからない金ですよね?納得できないものに払うのは、もうやめます」
担当者は戸惑った顔のまま、それ以上は食い下がらずに帰っていった。それきり、強く催促されることもない。長年なんとなく抱えていた小さなしこりが、すっと外れた気がした。払わないと決めてしまえば、拍子抜けするほど身軽だった。
あの朝の、肩の力が抜けるような感覚は、今でもよく覚えている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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