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「俺は一日通して、録画してるから」交代制の撮影エリアで動かなかった男性。だが、係の先生が声をかけた結果

俺は一日通して録画してるから交代制の撮影エリアで動かなかった男性だが係の先生が声をかけた結果

競技が終わったら、次の保護者と交代する決まりでした

息子の通う小学校の運動会でのことです。

校庭の一角には、子どもたちを撮影するためのスペースが設けられていました。前列は競技に出ている子どもの保護者が優先して利用し、競技が終わったら次の学年の保護者と交代する決まりです。

事前に配られたお便りにも書かれており、当日も放送で何度か案内されていました。

「優先撮影エリアは、お子さんの競技が終わりましたら、次の保護者の方と交代をお願いします」

周囲の保護者もその案内に従い、自分の子どもの出番が終わると場所を譲っていました。

息子もこの日のダンスをずっと楽しみにしていました。家でも何度も練習していて、朝には「ちゃんと撮ってね」と笑いながら念を押されたほどです。

いよいよ息子の学年の出番が近づき、私も撮影エリアへ向かいました。

ところが前列の中央には、大きな三脚を立てた男性がいました。前の競技からずっと同じ場所で撮影していた人です。

その男性の三脚が大きく場所を取り、後ろからでは子どもたちが見えにくい状態になっていました。

近くにいた女性が、遠慮がちに声をかけました。

「すみません、次はうちの子たちの学年なので、場所を交代していただけますか」

「一日通して録画してるから」と男性は答えました

男性はカメラから目を離し、短く答えました。

「俺は一日通して、録画してるから」

女性は困ったように黙りました。

周囲からも、「交代って放送していたよね」と小さな声が聞こえてきます。それでも競技の開始時間が迫っていて、その場で言い合いになるような雰囲気でもありませんでした。

私も少し横へ移動し、三脚の隙間から息子を撮ろうとしました。しかし、前列の中央に三脚があるため、どうしても画面に脚や男性の背中が入り込んでしまいます。

そのとき、撮影エリアの近くにいた係の先生が状況に気づき、男性のところへやってきました。

「すみません。こちらは競技ごとの優先スペースですので、次の学年の保護者の方に場所をお譲りいただけますか」

男性は一瞬、納得できないような表情を見せました。

「ずっと撮ってるんですけど」

すると先生は、落ち着いた口調でもう一度説明しました。

「後方からの撮影は続けていただけます。ただ、こちらの前列だけは交代でお願いしています」

男性はしばらく黙っていましたが、やがて三脚を持ち上げ、後ろへ移動しました。

その直後、息子たちの音楽が始まりました。

私はようやくカメラを構え直し、踊っている息子の姿を追いました。家で何度も練習していた手の動きも、大きく跳ねる瞬間も、今度はきちんと画面に収まりました。

運動会では、誰もが自分の子どもの姿を残したいと思います。だからこそ、限られた撮影場所では、お互いに決められた順番を守ることが大切なのだと感じた出来事でした。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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