Share
「そういう服は、やめてほしいって」学生時代、幼なじみ越しに届いた言葉。だが、大人になって感じた気持ちとは

「そういう服は、やめてほしいって」学生時代、幼なじみ越しに届いた言葉。だが、大人になって感じた気持ちとは
本人ではなく、いつも友達から聞いていた
学生時代、同じクラスに、私のことを気にかけてくれている男の子がいました。
とはいっても、本人から「好き」と言われたことはありません。
彼は人前であまり話すタイプではなく、私と目が合っても軽く笑うくらい。
代わりに、彼の幼なじみで、私とも仲の良かった女の子が、ときどき彼の話をしてきました。
「あの子、あなたのこと気になってるみたいだよ」
最初に聞いたときは、少し驚きました。
でも、私は彼を嫌いではなかったものの、恋愛対象として意識することはありませんでした。
「そうなんだ。でも本人からは何も言われたことないよ」
私がそう返すと、友達は苦笑いしました。
「昔から、自分のことになると急に言えなくなるんだよね」
幼なじみだから放っておけないらしく、彼に頼まれたというより、友達自身が少し背中を押していたようでした。
だんだん、伝言の内容が変わっていった
しばらくすると、友達から聞く内容が少し変わってきました。
当時の私は、流行していた少し肩の出る服を着たり、休み時間に男女関係なく友達と騒いだりしていました。
ある日、友達が言いにくそうに声をかけてきました。
「あの子がさ、そういう服、ちょっと心配だって」
別の日には、
「他の男子とあんまり仲良くしてると、見てて落ち着かないみたい」
とも言われました。
私は少し引っかかりました。
「でも、付き合ってるわけじゃないし、そこまで言われることなのかな」
友達もすぐにうなずきました。
「うん。それは私もそう思う。だから、これはそのまま従わなくていいからね」
その言葉を聞いて、少し安心したのを覚えています。
彼が私を心配したり、他の男子に嫉妬したりしていたこと自体は、今なら理解できます。
ただ、その気持ちを理由に、私の服装や付き合う相手まで変えてほしいと言われるのは、やはり違うとも感じていました。
今なら、気持ちと行動を分けて考えられる
卒業後、彼とは自然に疎遠になりました。
大人になってから学生時代を思い返すと、あの頃の彼は、私をどう扱えばいいのか分からなかったのだろうと思います。
好きだから心配になる。誰かと仲良くしていれば嫉妬する。でも、それを直接伝える勇気がなくて、幼なじみにこぼしてしまう。
そう考えると、不器用な人だったのだとは思います。
ただ、だからといって、当時感じた窮屈さまで間違いだったとは思いません。
相手を好きな気持ちと、相手の行動を自分の希望どおりに変えてほしいという気持ちは、同じではないのでしょう。
あのとき私は、彼の気持ちに応えませんでした。それでよかったと思っています。
それでも今では、あの伝言の向こうに、うまく言葉にできなかった彼なりの好意があったことだけは、静かに受け取れるようになりました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


