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「洗い場で、歯磨きしている人が居たの」大浴場で目にした光景。合わない価値観に抱えた本音

一日の疲れを癒やしに大浴場へ
旅行先のホテルには、広い大浴場がありました。
一日中歩き回った疲れをゆっくり癒やそうと、私は夜遅くに大浴場へ向かいました。
脱衣所を抜けると、白い湯気の向こうに洗い場が並んでいます。
その日は利用している人も多く、浴室にはシャワーの音や話し声が響いていました。
私は空いている洗い場を見つけ、髪を洗い始めました。
温かい湯気に包まれているうちに、張り詰めていた体から少しずつ力が抜けていきます。
ようやく一日の疲れを落ち着いて癒やせる。そう思っていたときのことでした。
隣の洗い場で始まったこと
ふと隣を見ると、そこに座っていた女性が歯ブラシと歯磨き粉を取り出していました。
そのまま鏡の前で歯を磨き始めたため、私は思わず手を止めました。
大浴場の洗い場で歯を磨く人を見たのは、それが初めてだったのです。
女性は磨き終えると、口の中のものを足元へ吐き出し、すぐにシャワーで流しました。
さらにシャワーの水を口に含み、何度か口をゆすいでいます。
本人にとっては、いつもの入浴時の習慣だったのかもしれません。
洗い場で歯を磨くことを禁止している施設もあれば、特に決まりを設けていない施設もあるのでしょう。
それでも、これまで目にしたことのなかった私は、どうしても落ち着かない気持ちになってしまいました。
先ほどまで感じていた入浴の心地よさも、少しずつ薄れていきました。
自分の当たり前とは違っていた
周囲を見ると、ほかのお客さんも時折そちらへ視線を向けていました。
ただ、誰かが注意することはありません。
施設の決まりに反しているのかも分からないため、私も何も言えず、なるべく見ないようにして過ごしました。
脱衣所には洗面台があったため、私はてっきり、歯磨きはそこで行うものだと思っていたのです。
しかし、自分にとっての当たり前が、ほかの人にも同じとは限りません。
部屋へ戻ったあと、私は一緒に旅行していた友人にその出来事を話しました。
「洗い場で歯を磨いている人がいたの。初めて見たから、少し驚いちゃった」
すると友人も、少し考えてから答えました。
「私は見たことがないけれど、家のお風呂で磨く人もいるし、その人には普通だったのかもしれないね」
誰かが明確に悪いという話ではないのでしょう。
それでも、同じ場所を使う人同士で習慣が大きく異なると、戸惑ってしまうことがあります。
あの夜の出来事は、自分の当たり前が必ずしも全員の当たり前ではないと気づかされた体験として、今も印象に残っています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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