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「え、アカペラなの?」結婚式で歌った新郎の友人、だが、新郎新婦が涙した理由とは

「え、アカペラなの?」結婚式で歌った新郎の友人、だが、新郎新婦が涙した理由とは

乾杯の歌のはずが

女友達の結婚式に招かれ、私は同じテーブルの友人たちと並んで座っていました。

新郎新婦の門出を祝おうと、会場はやわらかな空気に満ちていたのです。

披露宴が進むと、新郎側の友人が乾杯の歌を披露する、という案内がありました。

その人はギターを手に、おもむろにマイクの前へ立ったのです。慣れた手つきで肩に楽器を掛ける姿に、私たちは自然と期待を膨らませていました。

てっきり弾き語りだろうと、私たちは拍手で迎えました。

ところが、始まった歌は、まったく想像と違うものでした。

まさかのアカペラ

ギターを提げているのに、その人は一度も弦を鳴らしませんでした。

伴奏もないまま、いきなり朗々と歌い始めたのです。

「え、アカペラなの?」

思わず、隣の友人と顔を見合わせてしまいました。

声は大きく、音程も外してはいないのですが、なんとも独特な節回しだったのです。

しかもその人は、伴奏を入れることなく、歌の1番を最初から最後まで丸ごと歌い切りました。

私たち女側の友人は、正直なところ、少しばかりドン引きしていたのです。

どういう顔で聞けばいいのか分からず、私はそっとグラスに口をつけました。

同じテーブルの友人たちも、みんな似たような表情を浮かべています。

祝いの歌に水を差してはいけないと、必死で笑いをこらえている人までいたのです。

新郎新婦の涙

ところが、ふと高砂に目をやって、私は驚きました。

新郎新婦が、そろって涙をぬぐっていたのです。

「最高だよ、ありがとう」

新郎が声を詰まらせながら、そう叫びました。

ふたりにとってその歌は、なにより心のこもった、最高の贈り物だったのです。

戸惑っていた私たちも、その涙を見て、はっとさせられました。

育ってきた場所が違えば、心に深く響くものだって、人それぞれなのだと。私たちのものさしで勝手に測っていただけなのだと、少し恥ずかしくなりました。

ドン引きしていたはずなのに、気づけば胸が温かくなっていました。

飾らない歌でまっすぐ祝う人と、それを泣いて喜ぶふたり。どちらも飾り気がなくて、だからこそ、まっすぐに気持ちが通じ合っていたのでしょう。世界の違う人たちが集うおかしみと幸せに、私はそっと笑って拍手を送ったのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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