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「中身ってこうなってるのね」通夜に白い服で来た親戚。だが、親戚の行動に思わず言葉を失ってしまった

「中身ってこうなってるのね」通夜に白い服で来た親戚。だが、親戚の行動に思わず言葉を失ってしまった

黒一色のはずの通夜

夫の身内に不幸があり、私たち夫婦も通夜に参列しました。

結婚してからは、こうした集まりで夫の親戚と顔を合わせる機会も、少しずつ増えていました。

会場に着くと、参列者はみな黒い喪服に身を包んでいます。

しめやかな空気の中、私も静かに手を合わせ、故人を偲んでいました。

受付を済ませて席に着いても、聞こえてくるのは、控えめなすすり泣きと読経の声だけでした。

ところが、その落ち着いた場に、ひときわ目を引く二人がいたのです。

夫の親戚にあたる、年配のおじとおばでした。

周りが黒一色の中で、二人だけが白っぽい服で現れていました。

どうしてこの場でその装いなのか、私にはうまく飲み込めませんでした。

次々と起こる出来事

席に着いてしばらくすると、おじが手にしていた飲み物を、畳の上にこぼしてしまいました。

染みが広がり、おじは慌てて大きな声を上げます。

しんとしていた場が、その声で一気にざわつきました。

誰かがそっと布巾を持って駆け寄り、その場をなんとか収めようとしていました。

それだけでも落ち着かないのに、今度はおばのほうでした。

故人の写真の近くに供えられていたお弁当に、なぜか手を伸ばしたのです。

「中身ってこうなってるのね」

中をのぞき込み、おばは何やら楽しげに声を上げていました。

供え物だという意識は、まるでないようです。

止めようにも、あまりのことに、声が喉の奥で固まってしまいました。

私はただ、その様子を見ていることしかできませんでした。

言葉を失ったまま

注意をするべきなのか、それとも見て見ぬふりをするべきなのか。

私は迷っているうちに、何も言えないまま時間が過ぎていきました。

夫に目配せをしても、夫もまた、困った顔をするだけでした。

年上の親戚を、こうした場でたしなめるのは、簡単なことではありません。

結局、誰も二人を正面から止めることはありませんでした。場はなんとなく流れ、通夜は形の上では滞りなく終わっていったのです。

あれは、いったい何だったのだろう。今でも、あの日のことを思い出すたびに、胸の奥がざわつきます。

きちんと故人を弔いたかった気持ちが、あの二人の振る舞いのせいで、どこか宙ぶらりんになってしまいました。

答えの出ないまま、私はあの光景を、たぶん一生忘れられないのだと思います。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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