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「あれ、バッグ新しいの買ったの」何を話しても言葉をかぶしてくるママ友。だが、別のママ友の質問で状況が一変

何を話しても3秒で
同じ園に子どもを通わせているママ友は、話し好きで顔の広い人でした。
ただ、こちらが何か言うと、必ず自分の話に置き換えてくる癖があったのです。
その朝も、送迎の門の前で鉢合わせました。数人で立ち話をしていると、彼女が私の肩のあたりに目を止めます。
「あれ、バッグ新しいの買ったの」
「うん、ちょっと奮発しちゃった」
「そのバッグ、私も持ってるわ。主人がそういうの好きだから」
3秒でした。私が答え終えてから、彼女がその上に自分の話を重ねるまでの時間です。
周りのママたちは、うなずくでもなく笑うでもなく、園庭のほうへ視線を逃がしていました。
私も、そうなんだ、とだけ返して話は途切れます。
前の週も同じでした。クラスのメッセージアプリに、私がやっとゆっくりできると書いた直後のことです。
「ゆっくりできて羨ましい。私、今から主人の接待が3件あるの。ネイルにも美容院にも行かなきゃ」
返す言葉が見つからず、その日は既読だけを付けて画面を閉じました。
話を元に戻した一声
変わったのは、園の行事が終わったあとの廊下でした。片づけに残った数人で、紙コップにお茶を注いでいたときのことです。
隣に立っていたママが、私の足元の荷物を見て声をかけてきました。
「それ、素敵ですね。どこのですか」
私が店の名前を言いかけたところに、いつもの声が重なります。
「うちも似たのを持ってるって、この前も話したよね」
今度も3秒でした。ところが、聞いてきたママは慌てるでも笑うでもなく、静かに続けたのです。
「そうなんですね。ところで、さっきのバッグの話、どこのお店ですか」
責める言葉はどこにもありません。話を一度だけ元に戻しただけです。
彼女の口が半分開いたまま止まりました。何か言いかけて、飲み込みます。
そのあと視線が、廊下の窓のほうへ流れていきました。
「私も気になってました」
「そのお店、駅の近くですか」
ほかのママたちの声が続きます。話題はそのまま、私の答えを待つ形で進んでいきました。
それからです。彼女が誰かの話に自分の話を重ねても、返ってくる相槌が短くなりました。
へえ、そうなんですね、で終わって、次の人が元の話に戻します。
私はもう、張り合う相手として身構えなくてよくなったのです。
あの日の廊下で話しかけてくれたママとは、送迎のたびに立ち話をするようになりました。
この前は、彼女のほうから小声で聞いてきました。
「あのお店、今度教えてくれる?」
「いいですよ。今度ゆっくり」
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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