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夫「鍋でも作ればいいんじゃない?」高熱40度の妻に看病なし→冷蔵庫が空でも買い出しに行かせた一言

40度の朝、誰よりも頼りにしたかった人
朝起きると体の節々が鈍く重く、体温計の数字が40度を指していた。
普段は風邪ひとつ引かない私が珍しく寝込んだ日のこと。布団から半身を起こすのもやっとで、頭の芯がじんわり痺れて、まぶたが焼けるように熱い。
なんとか枕元の水を一口含むと、それが胃に落ちる感覚さえ重たかった。
子供たちは部活と塾から帰ってくる。夕方になって夕飯のことを思い出し、リビングにいた夫に声をかけた。
「ねえ、悪いんだけど今日の夕飯、何とかしてもらえる?冷蔵庫、ほとんど何も入ってないんだよね」
テレビから視線も外さず、夫はあっさりと言った。
「鍋でも作ればいいんじゃない?」
耳を疑った。鍋の素も、野菜も、肉も、家には一切ない。
週末にまとめ買いに行く予定だった日が、こうして倒れた日と重なっただけだ。
それを伝えるよりも先に、夫はそのまま動画配信に視線を戻した。スマホ画面の光だけが、リビングのソファに反射していた。
冷蔵庫の中身を見れば一目で分かるはずの状況なのに、夫は確かめにも来ない。私は一度だけ、もう一度声を絞り出した。「冷蔵庫、本当に何もないから」と。返ってきたのは「じゃあ買ってくれば」という、これまた一言だった。
買い出しに向かう道で凍りついた怒り
結局、私は40度の熱で頭を揺らしながら財布を持ってスーパーへ向かった。
エコバッグの取っ手が肩に食い込み、レジ袋を提げて帰る道が、いつもの倍以上に長く感じる。
途中で何度か電柱に手をついて呼吸を整えた。家に着いてから震える手で鍋を煮込み、子供たちに取り分けて、自分はそのまま倒れるように布団に戻った。
夫は一度もキッチンに立たず、薬を買ってくると言うこともなく、私の額に手を当てるそぶりさえ見せなかった。
鍋のいい匂いが寝室まで漂ってきても、夫は黙ってリビングで自分の分を食べていた。看病という言葉が、この人の中には存在しないのだと、その夜やっと理解した。結婚して十数年、優しい言葉のひとつくらいあると信じていた自分が情けない。
もし、次に夫が40度の熱で唸ったら、私は同じ声色でこう返すと決めた。
「鍋でも自分で作れば?」夫の枕元に体温計だけ置いて、リビングに戻る自分を想像する。冷蔵庫に何があるかも教えない。買い出しの提案もしない。今は黙って布団をかぶるしかない。でもあの日の冷たい返事は、確実に私の中に貯金されていく。次に倒れるのが誰かは、もうわかっている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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