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「今、回ったほうがいいの?」席を立たなかった夫の両親。だが、価値観の違いに気付かされた瞬間

「今、回ったほうがいいの?」席を立たなかった夫の両親。だが、価値観の違いに気付かされた瞬間
私の知らないところで起きていたこと
私たちの結婚式と披露宴は、大きなトラブルもなく無事に終わりました。
天気にも恵まれ、招待した方々も笑顔で帰ってくれて、私自身も「いい一日だったな」と満足していました。
ところが式から少し経った頃、夫の親戚と話していたときのことです。
「そういえば、中座のときにちょっとだけ気になったことがあってね」
そう切り出され、私は何のことだろうと聞き返しました。
私たちが衣装替えのために中座していた時間、両家の親は招待客のテーブルを回り、挨拶をする流れになっていたそうです。
事前の打ち合わせでも式場スタッフから説明はありました。
ただ、「必ず全卓を回ってください」という厳密なものではなく、中座中の歓談時間を使って、可能であれば挨拶をしておくとよい、という程度の案内だったといいます。
私の両親は昔から、結婚式では親が各卓を回るものだと思っていたため、時間になるとすぐ席を立ったそうです。
一方、夫の両親は席に座ったままでした。
「今、回ったほうがいいの?」
義母が義父に小さな声で尋ねていたと、親戚は教えてくれました。
さらに二人とも、「食事や歓談をしているところへこちらから声をかけるとかえって邪魔になるのでは」と遠慮していたようでした。
そのため、周囲が動き始めても、自分たちも同じように回るべきなのか判断できずにいたのだといいます。
しばらくして、それに気づいた夫の親戚が席へ近づきました。
「せっかくだから、ご挨拶に回ってきたらどうですか」
そう声をかけると、義母は少し驚いた顔をして、
「あ、やっぱり今なのね」
と言い、義父と一緒にすぐ席を立ったそうです。
非常識というより、家ごとの違いだった
その話を聞いたとき、私は最初、「どうして何もしなかったんだろう」と少し引っかかりました。
ただ、夫に尋ねると、申し訳なさそうにこう言いました。
「うちの親、たぶん挨拶しなくていいと思ってたんじゃなくて、勝手に動いていいのか分からなかったんだと思う」
そう言われて、私にも少し納得できるところがありました。
私の家では当たり前だったことが、夫の家でも当たり前とは限りません。冠婚葬祭のやり方は、地域や家庭によって想像以上に違います。
後日、母にもその話をすると、
「声をかけてもらってちゃんと回ったなら、それでいいんじゃない」
とあっさり言いました。
たしかに、誰かを困らせようとして席を立たなかったわけではありません。むしろ、招待客の邪魔をしないようにと遠慮した結果、周囲から見ると「なぜ動かないのだろう」と映ってしまったのでしょう。
結婚すると、こうした小さな場面で、それまで知らなかった家同士の違いに気づくことがあります。
あの日の出来事も、今では「どちらが正しい」という話ではなく、育ってきた環境が違えば、同じ場面でも判断が変わるのだと知った出来事として記憶に残っています。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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