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「順番が、逆になりましたけど」妹の披露宴で叔父が口にした一言→親族席が静かになったワケ

妹の結婚を、家族みんなで喜んでいた
妹の結婚式は、よく晴れた日のことでした。
控室でドレス姿の妹を見たとき、私は思わず「きれいだね」と声をかけました。子どものころは私の後ろをついて歩いていた妹が、少し緊張した顔で鏡の前に立っているのが不思議に感じられました。
妹はいわゆる授かり婚でした。
妊娠が分かったあと、新郎と何度も話し合い、両家にもきちんと説明したうえで結婚を決めました。最初こそ驚いたものの、両親も新郎のご家族も二人の決断を喜び、この日を楽しみにしていました。
ただ、親族のなかには少し古い考えを持つ人もいました。
母の兄である叔父もその一人です。
昔から「結婚して家庭を築いて、それから子ども」という考えが強く、妹の妊娠を聞いたときにも「最近は順番もいろいろなんだな」と苦笑いしていました。
それでも結婚そのものには大賛成で、妹のことも昔からかわいがってくれていました。だから私たちも、叔父が何か悪意を持っているとは思っていませんでした。
親族代表としてマイクを握った叔父
披露宴は穏やかに進みました。
新郎の友人の挨拶では笑いが起こり、新郎が「二人で力を合わせて家庭を築いていきます」と頭を下げると、母は目元をハンカチで押さえていました。
そして親族からの挨拶で、叔父がマイクを握りました。
最初は妹の幼いころの思い出を話していました。
「小さいころから明るくて、人懐っこい子でした」
会場からも笑いが起こり、妹も楽しそうに聞いていました。
ところが叔父は途中で、少し照れたように笑って言いました。
「まあ、昔の人間からすると、順番が逆になりましたけど」
その瞬間、親族席の空気が少しだけ変わりました。
叔父は場を和ませる軽口のつもりだったのでしょう。
すぐに「でも、二人が幸せならそれが一番です。元気な家庭を作ってください」と続けましたが、私は思わず新郎側のご両親の表情を見てしまいました。
妹は笑顔を崩していませんでした。
そのまま司会が次の進行へ移り、披露宴は何事もなかったように続きました。
披露宴が終わってから聞いた妹の本音
式が終わったあと、控室で妹と二人になったとき、私は叔父の言葉について聞いてみました。
すると妹は少し困ったように笑いました。
「叔父さんに悪気がないのは分かってるよ」
そう言ってから、少し間を置いて続けました。
「でも、新郎のお父さんとお母さんもいるところでは、言わなくてもよかったかな」
私も同じことを感じていました。
叔父なりに二人を祝う気持ちはあったのでしょうし、昔からの価値観を冗談めかして口にしただけだったのだと思います。
それでも、お祝いの席では本人たちが気にしているかもしれないことを、あえて大勢の前で話題にする必要はありません。
悪気がなくても、場所によっては誰かを困らせてしまう言葉があります。
妹の結婚式を思い出すたび、私はあの日の叔父の一言と、笑いながら「言わなくてもよかったかな」と話した妹の表情を思い出します。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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