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「袋はご利用になりますか」→「いらない」と言った客の信じられない行動に絶句
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「袋はご利用になりますか」→「いらない」と言った客の信じられない行動に絶句
レジ前で始まった食事
夕方の混み合う時間を過ぎた、静かなコンビニでのことです。
仕事帰りに立ち寄った私は、買い物かごを提げて、一つだけ開いていたレジに並びました。
私の前には、男性の客が一人。
お弁当を一つと、おにぎりを三つ、それにペットボトルのお茶を、まとめてカウンターに置いていました。
少し急いでいるのか、そわそわと落ち着かない様子です。
「袋はご利用になりますか」
店員がそう尋ねると、男性は短く答えます。
「いらない」
ここまでは、どこにでもある会計の風景でした。
ところが次の瞬間、私は自分の目を疑ってしまいました。男性がお弁当の包装を勝手に破り、割り箸を割って、その場で堂々と食べ始めたのです。
お茶のキャップまで開けて、ごくごくと飲み干していきます。
まだ一円も払っていないのに、レジカウンターが、まるで食卓のようになっていました。
出てきた店長の一言
「お客様、まだお会計がお済みではありません」
店員が慌てて止めても、男性はどこ吹く風です。
「次の予定があって急いでるんだ、すぐにお金は出すから待ってくれ」
「ゴミをお願いしたいんだ」
後ろに並んでいた客も、あまりのことに唖然として、誰も声を出せずにいました。
私も何と言えばいいのか分からず、ただ立ち尽くすばかり。
張りつめた空気だけが、静かな店内に広がっていきます。
そのとき、奥から店長らしき女性が、落ち着いた足取りで出てきました。
「お客様、どうぞ落ち着いて聞いてください」
そう前置きしてから、まっすぐに男性を見据えます。
「お代をいただく前に召し上がるのは、お店として認められないのです」
声を荒らげるでもなく、ただ事実を淡々と告げる口ぶりでした。
それでいて、その言葉には一歩も引かない芯がありました。
「ほかのお客様も、お待ちでいらっしゃいます」
正面から見据えられて、男性の勢いは、みるみるしぼんでいきます。
反論の言葉を探すように口を開きかけて、けれど何も言えず、ばつが悪そうに目を逸らしました。
そして小さく「……わかったよ」とつぶやきました。
食べかけの弁当も、飲みかけのお茶も、店長は一つずつ丁寧にレジへ通していきます。
その手つきには、相手を辱めるような素振りは少しもありませんでした。
会計を済ませた男性は、決まりの悪そうな顔で品を受け取ると、逃げるように足早に店を出ていきました。
張りつめていた空気がほどけ、後ろに並ぶ客たちの肩からも、ふっと力が抜けたのがわかりました。
声を荒らげず、それでいて筋だけはきっぱりと通す。あの静かな一言だけで場をおさめた店長の後ろ姿を、私はしばらく見つめていました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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